「小早川伸木の恋」最終回
テレビドラマ「小早川伸木の恋」の最終回を観終った。
なんだかとてつもなく消化不良。
美化しすぎて全てを強引に丸くおさめてしまったような・・・。
結論的にこれだと単なる円満離婚のお話になってしまっていて、
ある意味、原作の改悪にもとれなくはない。
「小早川伸木の恋」というよりは「小早川伸木の離婚」。
原作どおり伸木が妙子と離婚してカナと結ばれるならまだしも、
これだとカナは完全脇役であって、あえてドラマの中で掘り下げる必要もなかったのではと。
視聴率が最終回なのに悪かったのを見れば、
中途半端な感じがいただけなかったのかもしれないな。
正面から話し合い、理解する事で良い方向へ変わっていけるという主張なら、
どうして伸木とカナはそれをする事無く、
別れましょう、はいそうしましょうになってしまうのか。
それぞれの人の自立、特に女性の自立を意識しているように思えるけど、
作り手側の押し付けがましい主張が見え隠れしすぎて、
本来のストーリー、登場人物の個性が壊されてしまった感があった。
救いなのは、本編が全て終わってCMの後、スタッフロールのところでほんの一瞬、
伸木がカナが行ってしまったイタリアにいたような情景が映し出されたこと。
もう少しはっきりと伸木がイタリアにカナを迎えに行ったと分かるなら、
大きく解釈が変わってきたんだけどそこもはっきりはしない。
伸木とカナ以外の登場人物の物語はなんとなく納得できるだけに、
伸木とカナが放置された感のある結論、
あるいはそれより先があると匂わせるシーンの不足がなんとなく痛い。
ただ、共感できた部分もある。
本音は別のところにあるのに建前として子供がいる事を理由に離婚しない、
つまり子供を踏み絵にして夫婦関係を維持するのは私もおかしいと思う。
自分自身そういう家庭環境で育ったんだけれど、
どうして仲が悪いのに両親が離婚しないのかまったく理解できなかった。
最終的には両親は離婚したわけだけれど、
自分がいるせいで両親が前向きな再出発できないのならいなくなってしまおうかと、
子供の頃はよく思ったものだ。
結婚を維持してるだけで自分らしく生きていない両親よりも、
離婚しても自分らしく生きて輝いている両親の方が良いと私は思ったわけで。
結局は自分も両親と同じように結婚をし、離婚を経験したけれど、
これで良かったと本当に思っている。
子供のために自分が生きているわけではないし、
子供に対して親の都合を押しつけたり子供を利用したくはないから。
親も子供も自らの人生を歩んでいくものだろうし、自分の人生だけが唯一自分のものだから。
家庭という集団の中であってもそれぞれが自立する事は大切だと思う。
特に精神的に。
幸せとか夢の実現とかは自らがつかむものであって、相手に幸せにしてくれと言うのはおかしい。
もちろん持ちつ持たれつというところもあるだろうし、幸せや夢を共有する事もあるだろう。
でも根はそれぞれ別々に張るべきだと思うし、
寄生する、あるいは寄生されるという事は、
対等な夫婦関係、あるいは男女関係ではないという事だと思うんですね。
なんだかとてつもなく消化不良。
美化しすぎて全てを強引に丸くおさめてしまったような・・・。
結論的にこれだと単なる円満離婚のお話になってしまっていて、
ある意味、原作の改悪にもとれなくはない。
「小早川伸木の恋」というよりは「小早川伸木の離婚」。
原作どおり伸木が妙子と離婚してカナと結ばれるならまだしも、
これだとカナは完全脇役であって、あえてドラマの中で掘り下げる必要もなかったのではと。
視聴率が最終回なのに悪かったのを見れば、
中途半端な感じがいただけなかったのかもしれないな。
正面から話し合い、理解する事で良い方向へ変わっていけるという主張なら、
どうして伸木とカナはそれをする事無く、
別れましょう、はいそうしましょうになってしまうのか。
それぞれの人の自立、特に女性の自立を意識しているように思えるけど、
作り手側の押し付けがましい主張が見え隠れしすぎて、
本来のストーリー、登場人物の個性が壊されてしまった感があった。
救いなのは、本編が全て終わってCMの後、スタッフロールのところでほんの一瞬、
伸木がカナが行ってしまったイタリアにいたような情景が映し出されたこと。
もう少しはっきりと伸木がイタリアにカナを迎えに行ったと分かるなら、
大きく解釈が変わってきたんだけどそこもはっきりはしない。
伸木とカナ以外の登場人物の物語はなんとなく納得できるだけに、
伸木とカナが放置された感のある結論、
あるいはそれより先があると匂わせるシーンの不足がなんとなく痛い。
ただ、共感できた部分もある。
本音は別のところにあるのに建前として子供がいる事を理由に離婚しない、
つまり子供を踏み絵にして夫婦関係を維持するのは私もおかしいと思う。
自分自身そういう家庭環境で育ったんだけれど、
どうして仲が悪いのに両親が離婚しないのかまったく理解できなかった。
最終的には両親は離婚したわけだけれど、
自分がいるせいで両親が前向きな再出発できないのならいなくなってしまおうかと、
子供の頃はよく思ったものだ。
結婚を維持してるだけで自分らしく生きていない両親よりも、
離婚しても自分らしく生きて輝いている両親の方が良いと私は思ったわけで。
結局は自分も両親と同じように結婚をし、離婚を経験したけれど、
これで良かったと本当に思っている。
子供のために自分が生きているわけではないし、
子供に対して親の都合を押しつけたり子供を利用したくはないから。
親も子供も自らの人生を歩んでいくものだろうし、自分の人生だけが唯一自分のものだから。
家庭という集団の中であってもそれぞれが自立する事は大切だと思う。
特に精神的に。
幸せとか夢の実現とかは自らがつかむものであって、相手に幸せにしてくれと言うのはおかしい。
もちろん持ちつ持たれつというところもあるだろうし、幸せや夢を共有する事もあるだろう。
でも根はそれぞれ別々に張るべきだと思うし、
寄生する、あるいは寄生されるという事は、
対等な夫婦関係、あるいは男女関係ではないという事だと思うんですね。
2006年03月23日 23:26 | 映画・ドラマ・テレビ