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イーストサイドウォーキングネットワーク

歩く道事務所01’2006.2.25

歩く道事務所02’2006.2.25

歩く道事務所03’2006.2.25

中標津空港から開陽台、牧舎、養老牛温泉、西別岳を経由して美留和駅に至る、
全長70km余りの歩く道をつくろうと、
「中標津に歩く道をつくる会」がSさんの呼びかけにより発足し、
その設立のための打ち合わせが牧舎内に作られた事務所にて行われた。
もちろん歩くと言っても今ある歩道を歩くという事ではない。
欧米では徒歩旅行というものが市民権を得ており、
歩く事を楽しむ文化が根付いている。
中標津周辺の環境は日本屈指の景観を誇っていると思うし、
ここを歩く事を楽しめる道が出来たら素晴らしいだろうと、
私も設立メンバーという形で加わらせてもらう事となったのだ。
今まで馬の道についていろいろと考える事はあったけれど、
歩く道についてそれまで考えた事はなかった。
理想をいえば人も馬も自由に行き来できる道が出来たら素晴らしいだろうけど、
とりあえずは人の歩く道が認知される事が先決だろう。
徒歩旅というものがまだまだ知られていない状況で、
そこに誤解されている馬が加わる事は、
歩くための土地を提供してくださる地権者の理解を得るのはより困難になるはず。
ましてや地権者は酪農家であり、
牛や牧草収穫に対する影響を心配するのはもっともだと思う。
もし馬が加わる事が出来たら自然と獣道が出来上がるだろうし、
道の維持管理にも役には立つんだろうけど、
実現したとしてもそれは大分先の話かな。
実際、今のホーストレッキングなどの現状を見ていても、
馬を提供する側にもプロ意識が欠如している場合が多いし、
馬を理解しているとは言えないと感じる事は多い。
お客さんの方も馬という動物をまったく知らないので、
より大変でもあるし、
知らないが故、逆に適当にあしらう事も出来てしまう。
一人の人間に馬という動物について知ってもらうのも大変な事なのに、
地域の人に理解してもらうのはとても難しい。
それは乗馬やホームステイを受け入れていると感じる。
表面上伝える事が出来ているとしても、
その人が本当に理解しているかと言うとそれは別問題。
聞き耳を立ててもらうだけでも大変なのだ。
真の意味で人も馬も歩ける道というものができるとすれば、
歩く事、そして馬という動物が地域に文化として根付かなければならないし、
そのためにはものすごく長い年月がかかるもの。
今回の会の発足はその第一歩、
ある意味、大きな大きな一歩だと思う。
相変わらずSさんの行動力にただただ尊敬するばかりで、
集まっているメンバーもすごい人達だと思った。
自分にできる事は多分すごく微々たるものなんだろうけど、
協力できる部分は積極的に協力していきたいと思うし、
歩くという文化が根付いたとしたら、
中標津という町に深みが出来たという事になるだろう。
ゆったりと歩く事を楽しめるくらいの心のゆとり、
それを普段から感じられるような町であって欲しい。

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