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馬の遺伝的能力

輓馬は現在、改良目標があってないような中途半端な状況で、
もちろん遺伝的にどのように能力が産駒に伝わるか、
あるいは近交係数がどうだとかなどは表だって出てきた事はなかった。
そもそも日本という国そのものが馬に力が入っていないというか、
サラブレット以外はどうでもいいというのが残念ながら多分本音だと思う。
そんな中、ようやく輓馬の遺伝的能力について検討する会議が帯広であり、
登録データ、競走馬データの連動が確認された。
そう、いままでどっちも別々でまったくリンクしてなかったのが異常で、
やっと土俵に立った感じがした。
そもそも7年前、私が今の組織に入社した時、
なんと馬の登録は全て手で管理されていた。
登録件数をカウントするのも料金を算出するのも、
そして補助事業対象馬をピックアップするのも全部「手作業」。
これでは効率が悪すぎると新入社員の立場ながらに判断し、
勝手に馬の登録データベースを1年目に構築して今に至っている。
だからいまさら馬事協会が登録データをネット上で閲覧できるようにしたからといって、
うちとしてはあんまりメリットは無いわけだけれど、
競走馬データとリンクしている畜大のデータベースはありがたい。
あとはこれから牽引能力などを鑑みて育種価をだしてもらい、
それを元に輓馬の改良の助けとなるといいなと思う。
馬は活用方面が多岐にわたるが故、乳牛のように改良目標を定めづらい。
ばんえい競馬を考えると牽引能力やスピードとなるし、
畜産から考えると肉質や肉量となる。
また伴侶動物であるなら気質も大事だろうし、
馬術的に考えると歩様や飛越能力が大事になってくる。
ん~確かに難しいけど、
輓馬は今のところばんえい競馬あってこそという感じもするので、
とりあえず牽引能力をいかに評価するかの基準作りからなのかな。

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