北海道南西沖地震から20年





晴れ 最高気温:28.4℃ 最低気温:14.2℃
今日は、北海道南西沖に浮かぶ奥尻島を襲った、
地震と津波から20年の節目の日。
周囲84kmある奥尻島を徒歩野営旅でまわって気に入り、
葡萄栽培とワイン醸造に挑戦したくて愛馬と共に移住、
2008年に15周年鎮魂行事に参加したのを思い出す。
結局、腰を傷めたのもあって離島せざるをえなくなったものの、
今でも島民だった頃お世話になった奥尻の方々と繋がっていて、
いつかは再訪したいと思っている。
奥尻は自然環境に恵まれ、島であるにも関わらず水が豊富で、
離島では最北の稲作が行われているばかりか、
馬産、和牛生産、畑作、果樹栽培と、農業も多岐に渡っていた。
ただ残念な事に、私が移住する数年前に酪農はなくなっていて、
離農した酪農家の跡地が寂しく佇んでいた。
海の透明度は25mを誇り、まるで南国の楽園のような海は、
潜って泳ぐだけでもとても楽しいものだけど、
釣り糸を垂らせば面白いように魚は釣れるし、
農業も漁業も、大いに可能性を秘めた島だと思っている。
もちろん観光も、作られた施設ではなくて美しい自然を楽しみ、
全島がキャンプ地という懐の深さを活かして欲しいし、
2、3日訪れただけでは分からない魅力がある。
それにも関わらず、こうした時しか奥尻が注目されず、
防災の島としてばかり取り上げられる事が多いのは、
ちょっと残念な気もしている。
もちろん地震と津波の記憶を色あせたものにしてはいけないし、
犠牲になった方への追悼の気持ちは心にあるけれど、
その時だけ取り上げるのではなくて、
人の手の加わってない本来の奥尻島の魅力ももう少し伝えて欲しい。
いくら人が自然に立ち向かおうとしても限界があるし、
防災のために要塞化したところだけを見るのは逆に何だか切ない。
奥尻島はツアーで訪れてもその魅力の多くは分からないし、
是非自らの足でまわって島の良さを一つ一つ見つけて欲しい。
ゆったりとした旅をするのにオススメです!
2013年07月12日 20:50 | 奥尻島(旅含)