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受胎第一号とプログラム授精

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曇り時々晴れ

当たり前の事だけど、雌牛が子牛を分娩して初めて搾乳できる。
時々、どんな牛もいつでも乳を搾れると思っている人がいて、
ちょっとビックリする。
牛が骨身を削って出してくれている牛乳が、
時にミネラルウォーターより安く売られているのはただただ悲しい。

さて、牛を受胎させねば次の分娩が無い。
受胎させるには発情を発見し、人工授精を依頼するわけだけど、
うちの牛達は分娩前に栄養状態が悪く、
結局、回復させる間もなく子牛を分娩してしまったため、
分娩後、なかなか発情が来なかった。
大分、栄養状態は回復してきたものの、
早いもので分娩後3ヶ月、遅いものは4ヶ月かかって、
ようやく発情が来るような状態。
しかも、やっと発情が来るようになったとしても、
黄体を維持できず、1週間とか2週間で再発が来てしまう。
授精から5日目にhCGを注射して黄体を維持させようとしても効果がなく、
基本的に21日という通常の発情周期でまわる搾乳牛がいないので、
いつ発情が来るか分からず、監視を徹底しないと見逃してしまう。
さらに、発情兆候も粘液の漏出しか分からないような牛も多く、
尿膣でそもそも粘液の確認すら出来ないのもいて、
とりあえず3頭、CIDRを使ってプログラム授精をしてみる事に。
CIDRといえば、大学時代に羊の発情同期化で使った事があり、
なんだか懐かしい。

2012-grace441.jpg

CIDRとはようするに黄体ホルモンを含んだスポンジのようなもので、
これを牛の膣内に挿入することで、
卵胞刺激ホルモンの分泌を抑える仮想黄体期を作り出す。
これを1週間ほど入れっぱなしにした後に抜いて、
ホルモン注射を組み合わせて発情を誘起して排卵させ、
そのタイミングで人工授精を行うというもの。
これで何らかの効果が上がってくれれば良いのだけど。
いずれにしてもさらに時間が経過し、
牛自身が繁殖に十分回せるだけのエネルギーを蓄積出来れば、
やがて解決するとは思うんだけど、
経済的な事を考えればあまり時間をかけたくないのも事実。

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ところで、搾乳牛は牛乳を作り出すためにエネルギーを消費し、
栄養状態の改善が遅れてしまうんだけど、
空胎で来てただ餌を食べているだけの牛達は一足早く栄養状態は改善し、
先日、超音波で妊娠鑑定をしてもらって受胎を確認した。
胎児の心臓が動いているのも見せてもらい、ホッと一安心。
受胎して子牛を宿すというのはよくよく考えると凄い事、
頑張って良い子を産んで欲しい。
和牛ではなくホルスタインの精液を授精していて、
次からはF1ではなくホルスタインが生まれてくることになるので、
雌子牛が生まれ、後継牛として育ってくれる事をただただ期待している。

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