牛の尻拭いをする馬の存在



晴れ
日中は馬小屋掃除と草入れ。
暖かくなってきたことだし、
早めに作業が終われば、七輪で焼肉でもしようかと思っていたものの、
結局、終わってみれば15時。
昼食を取るにも遅い時間になってしまったし、
1時間もすればまた夕方の牛の世話の時間になってしまうことから、
七輪焼肉は断念。
またの機会にリベンジしたい。

ところで牛は贅沢なもので、草を豊富に与えると選び食いをして、
どうしても食べずに残す草が出てくる。
そういう草は愛馬であるポーレとレザンに与えてやり、
なるべく草を無駄にしないようにしている。
馬は牛が食べ残すような草でも喜んで食べるし、
かつては牛馬を共に放牧することで、
牛だけだと綺麗に維持できない草地を、
馬に掃除刈りをしてもらうことで綺麗に保っていたそうだ。
今は、馬がマイナーになりすぎて、
牛と馬とを一緒にして放牧する人は少なくなってしまったけど、
馬はそういう点でも有益な動物だったりする。
山に放してやれば、冬でも雪を掘って笹を食べてのりきるし、
何も育てられなかった山林を、
いつのまにか畑に変えてくれていたり、
田舎で暮らす上で馬は欠かせないパートナーだ。
馬は山林であっても土地さえあれば飼うのに全くお金がかからないため、
粗放的な飼養形態で直接的な利益を上げることも可能ではあるけれど、
実は目に見えない間接的な利益も非常に大きい。
個人的には、馬を売ったり馬をさせたりして利益をあげたくないので、
なおさらそれを強く感じるかな。
馬は、伴侶としての存在、そして精神的な癒し、
さらには環境としての価値を高めるためにも必須な動物なのだ。
2012年03月10日 21:18 | グレイス十勝