モーモータクシー

雪
函館には牛柄のモーモータクシーが走っています。
初めは個人タクシーで個性的なサービスをと2001年に始めたものらしいけど、
見た目とサービスで人気に火がつき、車1台では追いつかなくなったため、
有限会社モーモータクシーを設立、現在20台以上の牛柄タクシーが走る。
この前、通院のために函館に行った際、
市電などの便が悪いところに向かうのに、
腰も痛く歩くのが大変だったので初めて利用してみた。
運転手さんと話をしていて面白いなと思った点がいくつかあって、
①クラクションが牛の鳴き声である「モー」というもの
②特別バージョンに赤のハッピーモーモー、ピンクのラッキーモーモー、
そして金のゴールドモーモーが存在する
③ポイントカードがあって10回利用すると1kgのお米をくれる
と、単純に牛柄というだけのタクシーでは無い事が判明。
牛の鳴き声クラクションは子供が歩いている時に鳴らすそうで、
通行人が手を振って喜んでくれていた。
そして特別バージョンの3種類のモーモータクシーには乗ることは無かったけど、
いずれも見かける事が出来てラッキー。
赤は幸せになれる、ピンクは運が向いてくる、金はお金が入ってくるそうな。
さらに、10回利用するとお米1kgというのは何ともありがたい。
タクシーじゃなくても良いかと思って歩いていても、
モーモータクシーが走ってくれば乗ってしまいそうだ(笑)。
モーモータクシー
TEL:0138-22-5566
どの世界でもそうだけど、やっぱり「個性」って大事だと思う。
あえてそれを選ぶ、選ばれるだけの魅力を発信するには、
他と違う何かを、特別な個性を主張しなければならないと思っている。
だからというわけじゃないけど、
私は流行は嫌いだし、他の人と同じ事はしたくはない天邪鬼。
教えてもらった事もそのまま習うだけじゃなく、
本当に正しいか試行錯誤し、自分なりのやり方に変換するようにしている。
馬の飼い方だって、乗馬クラブや馬術部のやり方は間違ってると思うから、
馬目線に立ち、馬の生態を頭に入れた上で自分なりに考え、
放牧主体に切り替えていった。
周りが~だからと倣う人が多いけど、私の場合、逆なのだ(笑)。
群れるのも嫌いだし、他人が目をつけないものを評価する。
噂は信じないし、常識とされる事も間違いが多いと思っている。
そうしていると、多くの人からは「変な人」と片付けられてしまうけれど、
一部の人からは理解してもらえ、特別な何かを得る事が出来るもの。
他の人と同じ、他のものと同じなんてつまらない。
個性があるからこそ、こだわりが発揮される。
仕事だってそう。
私じゃなければならないという理由が無くなってしまったら、
私がそこにいる必要が無くなるわけだ。
仕事はお金を稼ぐ手段だけど、それだけだとは割り切れない。
こういった個性を大切にする事は、突き詰めていくと全てにおいて大事な事で、
奥尻島の観光、農業、漁業などの産業振興や、移住推進などについても、
他の地域と同じ事をやっていては、大した振興にならない。
ニュースになるような個性的な振興策を打ち出し、
離島という他の多くの地域には無い個性をさらに磨き上げる事で、
人を呼び寄せる事が出来るようになっていくんだと思う。
それが出来なければ、離島のデメリットばかりが前面に出てしまうため、
本土の市町村に太刀打ち出来なくなってしまう。
あえて離島でなければならない、あえて奥尻じゃなければならない、
そういった魅力を、個性を、どんどん発揮していって欲しいなと思う。
2010年03月10日 21:39 | 北海道(旅含)