香川県直島の取り組み
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特に書く事がないので、
今日は香川県の直島の取り組みでも書こうかなと思い立つ。
直島は瀬戸内海に浮かぶ周囲16km、人口約3,500人の島で、
周囲の小さな島々とあわせ、直島町という行政区画の中心島。
人口規模から言うと奥尻島と大差ないけれど、
島の活性化という取り組みがとても個性的で成功している島だ。
ベネッセコーポレーションが直島町長と意気投合し、
1980年代後半より美術館・ホテル・キャンプ場の複合体、
「直島文化村」で積極的にアート活動を展開してきた。
それが美術館内部に納まりきらなくなり、
直島島内の海岸や古民家や路地なども舞台となるようになり、
今や島全体がアートで埋め尽くされ、別名アートの島と呼ばれている。
島内の集落・本村(ほんむら)の、
今は使われていない古民家の修復・町並み保存と同時に、
現代美術のインスタレーションを組み合わせて恒久展示場となっているわけだ。
宮島達男 《時の海'98》
宮島達男 《ナオシマ・カウンター・ウインドウ》
宮島達男 《チェンジング・ランドスケープ》
ジェームズ・タレル 《バックサイド・オブ・ザ・ムーン》
内藤礼 《このことを》
杉本博司 《アプロプリエイト・プロポーション》
千住博 《ザ・フォールズ》 など19点
大竹伸朗 《舌上夢/ボッコン覗》
須田悦弘 《椿》
この美術に特化した島の活性化は功を奏し、
10年間で観光客は10倍に増え、
今や国内だけじゃなく、海外からも観光客が絶えず、年間35万人が訪れる。
ではどうして成功したのか。
それは離島の特性を生かしたことと、
他がやっていない事に力を注ぎ、それに特化した事にあるように思う。
離島に暮らす人々にとって、交通の不便さが悩みの種なのは変わらない。
でもそれを逆手に捉えると、隔絶され、個性を発揮できる場所になる。
ベネッセは、直島に橋が架かっていないからこそ注目したと言う。
つまり、あえて行こうと思わないと行けないからこそ、
ツアー客ではなく、目的意識を持った人を呼び寄せられるわけで、
船でしかいけない不便さが、他とは違うブランド化に成功したわけだ。
ツアー客は一時的にお金は落とすけれど、次に繋げる事が出来ない。
目的意識を持った個人客がたくさん訪れる事により、
もちろんリピーターも増えるだろうし、島に定住する人も増えてくる。
私が移住してきた奥尻島は、直島に比べれば潜在能力は遥に高いと思っている。
面積も大きく、水に不自由もしないし、お米も作れる。
沖縄並みの透明度を誇る素晴らしい海があり、
農業も漁業も、そして観光にも大きな潜在能力は持っているはずだろう。
本土では難しいブランド化も、離島という地理的特性からとてもやりやすいはずで、
直島の真似をすれば良いというものでもないけれど、
何かこれはというものに力をいれて、独自路線を突っ走るのも良いのではないかと。
それがすぐには評価されないかもしれないけれど、
長い目で見れば島は活性化する可能性を秘めている。
それは決して立派な観光施設だとか、飲食店とかではなく、
素朴で、本来の景観や歴史、自然環境を重視したものであるはずだろう。
まあ私個人的な希望を言えば、
もちろん馬に特化した島になってしまうけれど(笑)。
島内全域に馬がいて、どこへ行くにも馬が使える島。
フットパスを島内全域に広げ、馬の道を兼ねるとか、
あらゆる施設、宿や店の駐車場に馬繋場があったりすれば面白いではないか。
そもそも町営牧場をはじめ、奥尻島に放牧されている馬の風景は秀逸なのだから。
特に書く事がないので、
今日は香川県の直島の取り組みでも書こうかなと思い立つ。
直島は瀬戸内海に浮かぶ周囲16km、人口約3,500人の島で、
周囲の小さな島々とあわせ、直島町という行政区画の中心島。
人口規模から言うと奥尻島と大差ないけれど、
島の活性化という取り組みがとても個性的で成功している島だ。
ベネッセコーポレーションが直島町長と意気投合し、
1980年代後半より美術館・ホテル・キャンプ場の複合体、
「直島文化村」で積極的にアート活動を展開してきた。
それが美術館内部に納まりきらなくなり、
直島島内の海岸や古民家や路地なども舞台となるようになり、
今や島全体がアートで埋め尽くされ、別名アートの島と呼ばれている。
島内の集落・本村(ほんむら)の、
今は使われていない古民家の修復・町並み保存と同時に、
現代美術のインスタレーションを組み合わせて恒久展示場となっているわけだ。
宮島達男 《時の海'98》
宮島達男 《ナオシマ・カウンター・ウインドウ》
宮島達男 《チェンジング・ランドスケープ》
ジェームズ・タレル 《バックサイド・オブ・ザ・ムーン》
内藤礼 《このことを》
杉本博司 《アプロプリエイト・プロポーション》
千住博 《ザ・フォールズ》 など19点
大竹伸朗 《舌上夢/ボッコン覗》
須田悦弘 《椿》
この美術に特化した島の活性化は功を奏し、
10年間で観光客は10倍に増え、
今や国内だけじゃなく、海外からも観光客が絶えず、年間35万人が訪れる。
ではどうして成功したのか。
それは離島の特性を生かしたことと、
他がやっていない事に力を注ぎ、それに特化した事にあるように思う。
離島に暮らす人々にとって、交通の不便さが悩みの種なのは変わらない。
でもそれを逆手に捉えると、隔絶され、個性を発揮できる場所になる。
ベネッセは、直島に橋が架かっていないからこそ注目したと言う。
つまり、あえて行こうと思わないと行けないからこそ、
ツアー客ではなく、目的意識を持った人を呼び寄せられるわけで、
船でしかいけない不便さが、他とは違うブランド化に成功したわけだ。
ツアー客は一時的にお金は落とすけれど、次に繋げる事が出来ない。
目的意識を持った個人客がたくさん訪れる事により、
もちろんリピーターも増えるだろうし、島に定住する人も増えてくる。
私が移住してきた奥尻島は、直島に比べれば潜在能力は遥に高いと思っている。
面積も大きく、水に不自由もしないし、お米も作れる。
沖縄並みの透明度を誇る素晴らしい海があり、
農業も漁業も、そして観光にも大きな潜在能力は持っているはずだろう。
本土では難しいブランド化も、離島という地理的特性からとてもやりやすいはずで、
直島の真似をすれば良いというものでもないけれど、
何かこれはというものに力をいれて、独自路線を突っ走るのも良いのではないかと。
それがすぐには評価されないかもしれないけれど、
長い目で見れば島は活性化する可能性を秘めている。
それは決して立派な観光施設だとか、飲食店とかではなく、
素朴で、本来の景観や歴史、自然環境を重視したものであるはずだろう。
まあ私個人的な希望を言えば、
もちろん馬に特化した島になってしまうけれど(笑)。
島内全域に馬がいて、どこへ行くにも馬が使える島。
フットパスを島内全域に広げ、馬の道を兼ねるとか、
あらゆる施設、宿や店の駐車場に馬繋場があったりすれば面白いではないか。
そもそも町営牧場をはじめ、奥尻島に放牧されている馬の風景は秀逸なのだから。
2009年10月26日 22:33 | その他