fc2ブログ

中標津地区馬事振興同志会総会

中標津地区馬事振興同志会の平成16年度通常総会が開催され、
来賓として呼ばれていたので出席しました。
あまり来賓挨拶などは苦手で何を話そうか考えていたんだけど結局考えはまとまらず。
ただカンペなど作らずアドリブで喋るほうが気持ちは伝わるはずだと思って喋ったおかげか、
結果、自分でも意外とまともな挨拶だったと思う(笑)。

せっかくだから挨拶の内容をちょっと抜粋。
ここ数年馬の市場価格低迷と暗い話題ばかりだったが、
アメリカ・カナダからの馬の輸入頭数が減った事などから多少価格が持ち直した事、
そして中標津に場外馬券場が出来る事、
さらには不振にあえぐ競馬を官から民に移管すべく競馬法の改正が検討されている事など、
馬産に対する意欲を鼓舞するためにも、
光が多少見え始めた事を絡めて挨拶をした。

ここ数年の馬産を取り巻く情勢というのは厳しく、
バブル崩壊とO-157によって肉馬の価格は暴落し、
しかもその後輸入頭数の激増による価格低迷が続き
(ここ数年は飛行機をチャーターし年間4000頭規模で肉用馬が輸入されていました)、
輓系馬の生産はばんえい競馬の不振と共にさらに落ち込んで今に至ってます。
輓系馬を生産する理由は、
ばんえい競馬のテストに合格し、
晴れてばんえい競走馬として競馬デビューを目指す人もいますが、
大半は肉用馬として、畜産業として生産している農家が主体です。
だから競馬のテストに合格するというのはボーナスであり、
普段は肥育素馬として九州の業者に買われる事で生計を成り立てている訳です。
この辺はまず競馬ありきの軽種馬の世界と違うところであり、
畜産としての馬産はある程度価格が決まっていてギャンブル的な要素は薄く堅実ではないでしょうか。
軽種馬は競馬に使えなかったらほとんど無料ですけど、
畜産業としての輓系馬生産は競馬の事など考えなくていいわけですから。
ただ馬刺しや桜鍋など馬肉を使った料理を普段食べるのは、
九州の熊本などごく一部の地域に限られていて、
生産地である北海道でほとんど消費されていないのがウイークポイントになっています。
九州の大手肥育業者数件に価格を握られているようなもので、
価格の安い輸入馬が入ってくるなら国産の馬が高く売れなくなるのは当然の成り行きなんですね。

どうして輸入馬が安く入ってくるかというと、
広大な土地で粗放的な管理であればコストがかからないというのはもちろんの事、
アメリカ・カナダでは妊娠馬の尿から成人病予防の薬品を作っており、
その収益が大きいが為に子馬の生産はあくまで副産物程度の位置付けで、
その結果肉用馬として安く日本に入ってきていたのです。
しかしつなぎっぱなしでただひたすら尿をとられる馬達は動物愛護上問題となり、
しかもその薬品に発ガン性の疑いが持たれた為に、
馬産そのものが多少縮小されたのかもしれません。

アメリカでBSEが発生した事が国産牛肉に追い風となるように、
海外事情に振り回される日本の農業。
日本の消費者が家畜の病気に神経質になりすぎるのも、
食料自給率が低い日本では、
自らの食べ物を自ら生産するという基本的な考え方が薄く、
実際にそれらの動物を普段見たり接したりしていないのも影響しているのかもしれない。
動物であれ植物であれ病気はつきものです。
実際にそれがどんなものであるのかわからない恐怖心が日本人にはあるんでしょうね。
日本の都会に住む人たちは加工されていない動物(家畜)、植物(野菜など)と接しなさすぎです。
例えば、牛はずっと年中牛乳を出すと思っていませんか?
どうして牛乳が出るか。
人間と一緒です。
子牛を産んで乳を出しているのです。
子牛が本当は頂くべきものを人間が利用しているのです。
という事は子牛を産んで何ヶ月かすれば乳は出なくなり、
ある程度の期間がたって発情が来れば種付をして妊娠させるわけです。
野菜にしろ肉にしろ全て生きている命を奪って人間は生きていけます。
命を維持するのには犠牲になる命がたくさんある事を理解して欲しいです。
マスコミに取り上げられた事だけを鵜呑みにし、
現実を知らずに拒否反応を起こすだけで何が変わるのですか?
病気もたしかに恐ろしいですけど、
薬漬けになった食べ物も恐ろしいのですよ。
ある程度リスクを承知の上で食料を他に頼っているのですから、
過剰反応する事無く割り切って食べるという気持ちも必要です。
出回っている食品に絶対の安全なんてものはありません。
それが嫌なら自給自足することですね。
食料を自ら得る事がいかに大変な事かよく分かるはずです。
より美味しくより安全な、
自分の満足するものを手に入れられるでしょう。

コメント

非公開コメント

トラックバック

http://kintaror.blog28.fc2.com/tb.php/37-cb38c583