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新年度なので・・・

曇り後晴れ 最高気温4.4℃ 最低気温-0.1℃

いつの間にか4月になってました。
今日から新年度、気分新たに頑張ります。
このホームページ、あるいはブログを見てくれ、
「とても共感しました、是非訪れてみたいです。」とのメールを頂き、
何度かやり取りをした結果、4月25日から2泊、千葉県からここ奥尻へ来て、
馬との暮らしぶりを見てみたいという事で、我が家でホームステイを受け入れる予定。
中標津にいた頃はこうして何十人も受け入れてきたけど、
奥尻へ移住してきてからは初の受け入れで楽しみ。
という事で、今回は奥尻について書いてみます。

奥尻島位置図改良2

まず地理的な事を言うと、奥尻は北海道の南西沖に浮かんでいます。
北海道の他の離、例えば、利尻島や礼文島、
あるいは天売島や焼尻島とは全く場所が違うのです。
最も北の稚内の近くにあるのが利尻島、礼文島、
その利尻礼文のちょっと南にある小さな島が天売島、焼尻島です。
最も東の根室沖にあるのが北方領土(歯舞島・色丹島・国後島・択捉島)で、
いずれの島にも人は住んでいます。
ただし、北方領土に住んでいた日本人はロシアによって強制退去させられ、
現在住んでいるのはロシア人のみですが。
奥尻島はこれらの島とは全く別の地域にあるわけで、
函館から飛行機か、対岸の江差町、せたな町からフェリーで行けます。
人口は約3,500人、北海道の離島で唯一稲作が行われるという、
温暖で水資源の豊富な豊かな島です。
東西11km、南北27km、周囲84km、面積142.97平方kmと、
北海道の離島では利尻島に次ぐ面積を誇る大きな島です。
(利尻島は利尻町と利尻富士町があるものの、
よく利尻町の面積が利尻島の面積だと間違われますが、
奥尻島が利尻島より大きいわけではないです。)
豊かで魅力ある自然環境により、
島全体が檜山道立自然公園に指定され、鳥獣保護区になっています。
北海道によくいる熊、鹿、狐や毒蛇はおらず、
一方で、狸、キジ、ミンク、ハクビシンなどがいて独特の生態系があり、
エキノコックスがないため川の水も普通に飲めたりします。
海釣りで有名な奥尻ですが、川でも渓流釣りが出来るとても珍しい島で、
ヤマメ、イワナ、アユなどが釣れます。
奥尻島は周囲に流れる対馬暖流と海洋性気候のおかげで、
真冬の最低気温は四国や九州の山間部と大差はありません。
氷点下10℃まで下がることはまず滅多になく、
寒い日でせいぜい氷点下5℃程度、
冬も氷点下にならない日もあるし、日中はプラスの気温の日も多いです。
学校は高校が1校、中学校が2校、小学校が3校あり、
国保病院もあれば、スキー場、図書館、温泉まで揃っています。
海の透明度は25m以上と、南国リゾートに負けないだけの美しさを誇り、
ウニやアワビ、イカといった魚介類だけじゃなく、
ダイビングやサーフィンなど、レジャーとしての海の魅力もあります。
稲作があると書いたように農業も盛んで、
馬や和牛といった畜産、葡萄などの果樹栽培、そして畑作と、
決して漁業だけの島ではありません。
特に水田は水が豊富に必要になるものの、奥尻島にはちゃんとした山があって、
しかも保水力の強いブナ林が覆っているおかげで水に不自由をしません。
また、冬に雪がある程度降る事も水が豊富な理由の一つで、
水が枯れる事がないというのは、島としてはとても恵まれているんです。
この程度の大きさの島で海・山・川と三拍子揃った島はなかなか無いでしょう。
平成5年の北海道南西沖地震で壊滅的な被害を受けたものの、
現在は復興し、穏やかで美しい島を取り戻しています。
観光地としてはかなりマイナーであるものの、
利尻島や礼文島よりも個人的には素晴らしい自然があると思っているし、
もっともっとこの魅力を知られてもいいのではと思っています。

ついでに島について。
日本には本州、北海道、四国、九州及び沖縄本島を除くと6,847もの島があります。
それらの島の面積をランキングにすると、トップ10は・・・
1位  択捉島(北海道)  3182.65 平方キロメートル
2位  国後島(北海道)  1498.56 平方キロメートル
3位  沖縄島(沖縄県)  1206.49 平方キロメートル
4位  佐渡島(新潟県)   854.29 平方キロメートル
5位  奄美大島(鹿児島県) 712.35 平方キロメートル
6位  対馬(長崎県)    696.29 平方キロメートル
7位  淡路島(兵庫県)   592.17 平方キロメートル
8位  下島(熊本県)    574.01 平方キロメートル
9位  屋久島(鹿児島県)  504.88 平方キロメートル
10位 種子島(鹿児島県)  444.99 平方キロメートル
となっています。
ちなみに奥尻島は23位で、
香川県の小豆島や沖縄県の宮古島等と同じ位の面積があります。
1位の択捉島は北方領土の1つですが、
香川県、大阪府、東京都、沖縄県、神奈川県、佐賀県よりも遥かに大きいのです。
択捉島や国後島は、それだけで一つの県になれるだけの面積がありますね。
いかに北海道の面積が広いかお分かりでしょう。
四国の4倍、九州の2倍の面積があり、
1つの市町村で香川県や大阪府といった県の面積に近い大きさがあったりします。
それだけの広さのある北海道ですからそもそも一括りにするには無理があり、
気候も風土も文化も風習も地域によってまったく違うわけです。
北海道では現在14ある支庁がそれぞれ県に相当する面積を持ち、
気候に影響を及ぼす山地などが境界になっているため、
支庁ごとに気候はもちろん、文化や風習も違うと考えるのが妥当だと思います。
支庁制度改革によってこの先どうなるのか分かりませんが、
個人的には支庁を格上げし、道庁廃止でもいいのではと思ってみたり(爆)。
まあそれは現実的ではないにしろ、
檜山支庁、あるいは根室支庁は個人的に思い入れが強いので、
何とか存続して欲しいものです。

コメント

ぜひ!

ホームステイ希望です!!
畑・ワインのお仕事&釣り付きでお願いしま~す(笑)

2009年04月03日 16:37 from あ~ちゃんURL

Re: ぜひ!

なんとっ(笑)。
居心地がいいかどうかは分かりませんが、
我が家で良いと言うのであれば構いませんよ~。
奥尻島の魅力を少しでも伝えられたら幸いです!

2009年04月03日 18:39 from キンタローURL

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