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北方領土の日・四国の遍路文化

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今日は北方領土の日。
果たして日本国民の何%がそれを認識しているだろう。
根室の人にとってとても大事な日であり、
そして北方領土返還は故郷を取り戻す大きな大きな問題でもある。
でも国にその危機感が無い。
国民にその問題の大きさを伝えていない、そして子供達に強く教えていない。
根室だけの問題では無いのだから、もっと真剣に考えるべきだろう。
教育も、入試にほとんど出題されないからと流して欲しくない。
事実、愛媛にいた頃、この問題についてあまり教えられなかったし、よく知らなかった。
根室に住んで初めてこの問題の大きさを知り、そして事実を知った。
こうして今、奥尻島へと移住したけど、やっぱり気になる。
北方四島の元島民の方々がまだ存命のうちに、何とか解決して欲しいものだ。

昨日、故郷愛媛の事を書いたので、その延長上で今日は四国のお遍路さんについて。
お遍路の旅、それは私にとっていつかはやってみたいと思う旅。
徒歩野営旅が大好きであるが故、なおさらやってみたいと思う。

四国八十八箇所のお寺を巡礼する事をお遍路と言い、その巡礼者をお遍路さんと呼ぶ。
全長は1,200~1,400kmあり、歩いて通し打ちをすると、1日30km歩いて約40日かかる。
世界的にも有名になったらしく、年間30万人が巡礼するとか。
八十八箇所全て廻りきるとあらゆる願いが叶うそうで、
今やお遍路そのものを世界遺産登録をも目指す、四国独自の文化ですね。
お遍路さんをもてなすのは四国の人にとって当たり前のことで、
旅人にとても優しい地域なんです。
見知らぬ旅人を家に招き、食事を出したり、時に泊めたりもします。

私はホームページを通じて出会った見知らぬ人のホームステイを受け入れたりしてるけど、
生まれてから高校卒業まで四国の愛媛で育ったので、
こうして見知らぬ人を自宅に受け入れる事、
そして色々ともてなしたりする事に対して抵抗がなかったのかもしれないな。

お参りをすればご利益がある・・・ご利益があるからお参りするのだろうか?
違うだろう。
もし自分が神様だったら、お願い事を頼む時だけやってくる都合の良い人に、
果たして何かをしてあげようと思うんだろうか。
自分の中では何となく、お参りそのものがご利益であるような気がしている。
毎日参拝するとか、お遍路さんのように修行のようにお寺を参る事で、
自分自身を見つめ直し、心のゆとりが生まれ、何か変化が起こるのではないか。
道中、色んな人との出会いがあり、親切な人のお接待を受け、
人との温もりに感謝し、出会いに感謝する。
大変でも毎日歩き続ける事で、体力、忍耐力が養われ、新たな自分が出来上がる。
そして自然の偉大さ、安らぎを感じ、全てのものへの感謝の気持ちが生まれる気がする。
言うならば自分自身が参拝によって人間的に器が大きく成長していくのだ。
それがご利益なんじゃないかと。

自分が歩く旅が好きなのは、このお遍路さんの気持ちに近いかもしれない。
あえて歩く事で、車では見られない、見過ごしてしまう景色に出会う。
地元の人々の生活に触れ、場合によって交流も生まれる。
旅の中で貴重な人と出会い、それは一生の財産となっていく。
自然の厳しさ、自然の恵みに触れ、人間なんてちっぽけなもんだと思う。
この自然に生かされている自分をそこに見つけ、そして明日へと歩を進めるのだ。
歩く旅の延長上に、この歩き遍路がある。
いつか時間的に余裕が出来るなら、是非歩き遍路をやろうと思う。

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