羅臼岳登山~羅臼側ルート~



朝6時45分にキャンプ場を出発。
木隠れの滝を過ぎ、美里台までは普通の登山道。
そこからハイマツ林を抜け、第一の岩、第二の岩あたりから道は細く、岩で凸凹し始める。
途中湧き水を汲み、約3時間くらいかかって泊り場という沢に出た。
ここは鉱泉が湧き出ている川で、水の流れる岩肌は真っ白になっていて不思議な光景。
ここからは登山道なんてものは無くなる。
ガイドを見ながら、たまに岩に書いてある矢印を頼りに、岩場をピョンピョン跳ねていく。
川を2度渡り、水の枯れた沢の岩場をずんずん登っていく。
そして辿り着いたのが屏風岩。
斜度45℃くらいの崖のような岩場を登る。
たまに下を見たら足がすくむような難所だった。
死ぬ思いでなんとか登りきり、道があるような無いような登山道をたよりに羅臼平を目指す。
ハイマツをかき分け、ときにかがんでほふく前進してくぐりぬけた先に羅臼平があった。
ここまで辿り着くのにすでに5時間。
湧き水を再び汲んで、最後の岩場を登ってようやく羅臼岳の頂上に出る。
帰りもほぼ同じルートをたどったが、
ヘロヘロになってキャンプ場についたのはもう日が沈んだ17時30分。
予定以上に時間がかかったし羅臼側のルートでは誰一人として登山している人に出会わなかった。
もう一つの斜里側の岩尾別ルートは簡単で短いという事もあって、
向こう側から来ている人とは頂上付近で何人かすれ違ったくらい。
紅葉は綺麗で、たしかに見所満載だけれど、楽しむ余裕が無いくらいきつかった。
でも知床らしい素晴らしい景観が多くて、その点では岩尾別ルートにはない魅力だろう。
再び熊の湯で汗を流し、家に帰ってバタンキュー。
2003年09月23日 21:45 | 北海道(旅含)