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うちは不受胎により淘汰された牛を導入し、
受胎させる事で増頭しているわけだけど、
少しでも受胎率を上げるため色々と試している。
まずうちにやってきたら隣になる牛との相性を確認し、
相性が良さそうな牛と隣同士にする。
どうもいまいちだと感じれば2頭分のスペースを与え、
ストレスなくゆったりと過ごせる快適性を大切にすると共に、
必要とあらば蹄や子宮の治療もする。
そして乳量をある程度犠牲にしてでも草主体の餌に変えてやり、
それで良い発情が来る事を期待して待つ。
うまく発情が来れば特濃精液2本か後代検定精液を授精し、
受胎してくれる事を期待するわけだけど、
導入してしばらくは環境の変化による刺激もあって、
大概、21日という発情周期は乱れる事が多く、
受胎してなかった場合、再発情が1~2週間で来る事があるため、
まだ21日経たないからと安心しないで、
毎日、一日3~4回は発情確認をする時間を設けている。
うちはパドックも放牧地もなく繋ぎっぱなしで、
乗駕行動などを確認できず、
発情徴候の弱い牛は普段とほとんど変わらない場合もあるため、
横臥した際の粘液漏出を絶対に見逃さないようにしている。
注意深く観察していると発情を見逃す事はまずないため、
妊娠鑑定までいけばほぼ受胎しているし、
受胎してない牛は次の発情でまた授精する事になる。
そういう事を繰り返し、それでもダメなら、
ホルモン剤を使用したり、その他、色々試す事はあるんだけど、
基本的には牛のコンディションを整え、
ストレスの少ない環境を与えた上で、
草を沢山食べさせるというのが大事な気がする。
うちは頭数が少ないし、徹底した個体管理は出来るので、
群管理で弾かれてしまった牛が再起するのかもしれないな。
そういうやり方で今まで導入してきた不受胎牛は、
全頭受胎させてきたわけだけど、
今日は特に嬉しい受胎確認となった。
不受胎で淘汰されてうちに来た牛の1頭で、
初産で分娩から1年8ヵ月が経過しているにも関わらず、
いまだに日乳量30キロを超える抜群の泌乳持続性を持った牛が、
今日妊娠鑑定をしたところ無事に受胎を確認。
今まで導入してきた牛の中でも屈指の体型と能力を持っていて、
是が非でも受胎させたかった牛だけにとても嬉しい。
来夏のお産が楽しみだ。
生まれてくる子牛が雌だったら、
経済的に苦しくても何が何でも絶対残し後継牛としたいと思う。
もちろん夜はサッポロクラシックで祝杯!