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ワイン用葡萄の配布と仮植

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晴れ

去年に続き、今年も池田十勝ワインから、
ワイン葡萄の苗木配布を受けた。
今年は山幸を60本、清舞を40本で合計100本。
ただ、今年は本数に余裕が無いという話を伺っていたので、
早めに行かねばと、配布開始時間の1時間15分前に到着したところ、
まだ誰もおらず、一番先頭で並ぶ事が出来た。
でもあっという間に人が集まり始め、
配布開始時間には100人近い人が並んでいたもよう。
配布が始まってから1時間もすると、
ほとんどの苗木は無くなっていたようなので、
やっぱり早く来て良かったと痛感。
ちなみに、去年は北海道新聞の取材を受けたけど、
今年は十勝毎日新聞の取材を受けた。

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帰宅後は牛に昼の餌やりと除糞をした後、葡萄苗木の仮植え。
まださすがに時期的に遅霜の恐れがあるので、
5月中旬頃まではこうしてシートをかけて管理する。
その間に植え穴をスコップで掘り、
馬糞堆肥や苦土石灰を入れ、準備を進めていく予定。
去年植えた葡萄のところは番線も張らなきゃいけないし、
芽だし前に1回目の防除もしなくてはならないので、忙しくなりそうだ。

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池田からの帰り道に見かけた丹頂のつがい。
丹頂は珍しいし、見かけるとついつい車を止めてしまうな。

アイヌネギ&イラクサ

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晴れ後曇り

アイヌネギ(行者ニンニク)やイラクサを採取した。
増やしていきたい山菜は採り過ぎないのが大事なので、
2割ほどしか採らなかった。
今年の秋にでも馬糞堆肥を厚くひいて、さらに増やしていこうと思う。
馬糞は果樹、畑、山菜、いずれにも素晴らしい堆肥になり、
田舎で暮らしていくには欠かせないものなのだ。

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山菜を美味しく食べる定番料理はもちろん天ぷら。
どういう種類の山菜であってもまず間違いない。
他、アイヌネギはニンニクの風味がするので、
ニンニクの代用として使用してぺペロンチーノに。
これもまた美味しい。

ちなみにイラクサは関節炎を治すのに効果があって、
ポーレが子馬の頃、関節炎を治すのにこのイラクサを毎日採取し、
水と共にミキサーでペーストにして飲ませていた。
おかげでポーレは良くなった。
山野草の秘める力は偉大であり、
馬だけじゃなくあらゆる草食動物は、
牧草だけではなく、そういった山野草も食べられる環境というのが、
一番健康維持にはプラスになると思う。
特に笹は、馬の長い腸を綺麗にしてくれるだけじゃなく、
雪に覆われていても掘って食べれるので、
十勝、釧路、根室といった道東太平洋側の地域プラス日高では、
雪が少ないおかげで馬を年中放牧できる山野が多くあり、
馬産地としてとても向いているのだ。

ボイラー入れ換え完了!

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晴れ時々曇り

処理室のボイラーが壊れてからは、お湯を家からバケツで運んできて、
牛舎のパイプラインの洗浄・殺菌をしてきたけど、
新しいボイラーが設置され、ようやく苦行から開放された。
業者さんはすぐにボイラーを探してくれ、
連休前だったのが不幸中の幸い、
札幌で在庫があって取り寄せてくれたのだった。
今朝のバルク乳の細菌検査では、前と同じで最低の数字だったし、
とりあえず2日間頑張った甲斐があった。
今晩からはバケツでお湯を運ばなくても自動洗浄できる~。

ゴミ拾い

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曇り後晴れ

上音更地区でゴミ拾いがあり、参加した。
昨日まで霧雨ばかりでうんざりしつつあったけど、
今日は晴れて暑いくらいだった。
ゴミは思っていたほど多くは無く、2時間ほどで終了。
晴れるとやっぱり気持ちが良いな。

処理室のボイラー崩壊

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曇り

昼過ぎに牛舎に行った際、
処理室のボイラーがエラーで止まっているのに気付いた。
スイッチを入れなおしてもうまく燃焼せず、
これはおかしいと思い、まずは灯油の配送をしてもらう。
以前もこういうことがあり、灯油が減りすぎていてうまく送油されず、
灯油を配送してもらい、配管のエア抜きをしたら直った事があって。
でも今回はそれでもうまく燃焼しない。
前々からボイラーの中でお湯が漏れていて、
いずれ入れ替えないとまずいよとアドバイスされていたのもあって、
設備屋さんに来てもらって見てもらう。
その結果、もう水漏れがバーナーの部分にまで達してしまい、
どうにもならないので、緊急的に入れ替えてもらうよう手配してもらった。

ただ、ボイラーの入れ替えに数日間はかかるみたいで、
その間、パイプラインミルカーの殺菌・洗浄にお湯が出ない事に。
水だけでは牛乳中の細菌数が高くなってしまうし、
とりあえず酪農センターとオリオンに電話して対処法を仰いだところ、
やはりお湯をバケツで運んできて洗浄槽に入れるしかないみたいなので、
自宅のお風呂場のお湯配管にホースを繋ぎ、
バケツで洗浄槽まで運んでくる事にした。
搾乳後のパイプラインの洗浄工程は、
すすぎ→すすぎ→アルカリ殺菌→すすぎ→酸殺菌→すすぎの6工程で、
1工程に約100リットル、合計600リットルのお湯が必要になる。
さらに、搾乳前にも殺菌があるので、それもあわせると7工程700リットル。
これは結構キツイ。
お湯を出したり止めたりするのもいちいち家に入らねばならないし、
地面はズブズブ、バケツは重たくて腰は痛い、
しかも洗浄工程に付っきりで対処しなければならない。
もう最悪、これが数日間続く。

このボイラーの件だけじゃなく、
カウトレーナーが効かないとか、扉が落ちてしまっているとか、
問題が色々あって、本来はしなくて良い苦労がなかなか無くならない。
牛乳も、量的に1頭でもかけるとバルクの羽が届かなくなるだろうし、
乳房炎にしないため、搾乳も分房ごとにすごく丁寧にやっているつもり。
ブツの出やすい分房は早めにミルカーを外し、
手で後搾りをして湿布を乳房に塗ってやる。
あと、牛の体の大きさの割りに牛床が大きく、
カウトレーナーが効いてないせいで、
敷き料を沢山入れてやってもあっという間に溝に落とされ、
わずかに残った敷き料も糞尿でコタコタになる。
乳頭、乳房を汚させないようにしたいけど、なかなかうまくいかない。

ピーコックス

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霧雨

我が家の近所に、
農家さんがやっている「ピーコックス」というケーキ屋さんがある。
牛達がいる環境の中にある小さなお店で、
手作りで安くて美味しいケーキが並ぶ。

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私のお気に入りは「グリゾン」220円。
クルミがぎっしり入ったタルトで、香ばしく濃厚で食べ応えあり。
その他、生クリームとカスタードがパンパンに詰まっている、
大きなシュークリーム189円も好き。
どれも素朴で甘くてどっしりしていて最高。
今時流行りの甘さ控えめで小さいケーキなんて物足りないわけで、
こういうケーキをずっと作り続けて欲しいなと思う。
天気の良い日は、店の外の席で食べるのも気持ち良いだろうし、
甘いものが欲しくなると、フラッとやってきてしまうお店なのです。

PEACOCKS(ピーコックス)
北海道河東郡上士幌町豊岡
TEL:01564-2-4074
営業時間:10時~17時 定休日:木曜(1/1~3/31冬期休)

排水管の修理

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曇り

もともと牛舎の処理室の排水がうまく流れていかなくて、
特にパイプラインで搾乳するようになると排水の量が劇的に増え、
さすがにこれはまずいと思い、業者の方に来て見てもらった。
排水を圧送してもらうと、やがて水が通るようになり、
どこから出てきているのか探してみると、なんと土の中。
スコップで掘ってみると、排水管が外に出ることなく埋もれていて、
さらに途中で割れて漏れていた。
その配管を直してもらい、一件落着、良かった良かった。

卵とおすすめ品のセット

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曇り後雨

「なまら蝦夷8号」に続き、我が家の卵と農産物加工品セットを通販開始。
牛乳豆腐を食べて育っている烏骨×アローカナの有精卵を20個と、
その他、何が入るかお楽しみとなるセット。
どういうものかはその時によって変わるので、
購入を検討される方は事前にメールで問い合わせ頂けると、
何を同梱出来るかお答えすることは可能です。
なお、コメントではお答え出来ないのでご了承くださいませ。
その他、ドライハーブ各種と共に、どうぞ宜しくお願いします。

「ニムオロ馬の杜~購買部~」
http://kintaror.cart.fc2.com/

七輪焼肉

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晴れ後曇り

今日はポカポカ暖かい一日だったので、
ふと思い立ち、外で七輪に炭を熾して焼肉をする事に。
まだアイヌネギが出てきたばっかりで採り頃ではないのが残念だけど、
外で食べ飲みするのは気持ち良く、リフレッシュ出来たかな。

執筆協力させて頂いた「なまら蝦夷8号」

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晴れ

私も執筆協力させて頂いた「なまら蝦夷8号」が発行された。
この本は、旅人や宿主の口コミ情報などを主とし、
エッセイなどを織り交ぜて作られている北海道のディープな旅ガイド本で、
一般的な旅ガイドでは載らないような観光地ではない地域の情報、
地元の人しか知らないような情報が満載で、
読んでいてとても面白い本なのです。
ちなみに私が書いた記事は、
奥尻」、エッセイ「と暮らす」、「北海道はキャンプ王国」 の3本と、
根室管内のちょっとした情報などを少し。
価格は800円、
決して後悔はない本だと思うので、是非一度手にとってみて下さいませ。
なお、私の通販ページにも載せてますので、こちらからも買うことは可能です。

「ニムオロ馬の杜~購買部~」
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春の訪れ

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曇り時々晴れ

敷地内の雪もようやくほとんどが融け、
行者ニンニクや福寿草が出てきているのを発見。
いよいよ春かな。
行者ニンニクはもう少しで採り頃だし、
そろそろ外でジンギスカンをしたくなるなぁ。

冬毛の抜けた愛馬達

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なかなか本格的に暖かくなってくれず、
すっきりしない天気が続いているものの、
達は春を感じ、冬毛が抜けてきた。
ブラッシングをしてやると綺麗にすっきり。
あと少ししたら、キラキラと光に反射する美しい体になるだろう。

今日はの手入れだけじゃなく、小屋掃除と草入れ。

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達に乗ってやりたいんだけど、
天気が悪い日が続いているのと、自分に余裕が無くて出来てない。
は馬で元気を持て余しているだろうな・・・。

牛乳初出荷!!!

曇り時々雨

今日は初めて牛乳を出荷した記念すべき一日となった。

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昨晩と今朝の搾乳でバルククーラーに溜まって冷却されている牛乳。
今朝、サンプリングして乳質検査に出す。
12時半頃、上士幌酪農センターから電話があり、
牛乳の乳質は問題なく、これから集荷に伺うとの事。

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13時半、ついに上士幌町農協の集乳車がうちにやってきた!

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うちのバルククーラーと集乳車とがホースで繋がり、
牛乳があっという間に吸い出されていく。
ただただ感無量・・・。
牛乳の量は昨晩と今朝とで114キロとまだまだ少ないけれど、
酪農家として大きな大きな一歩。
少しずつかもしれないけど、着実に一歩一歩進んでいきたいと思う。

パイプラインで初搾乳!

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曇り後雪

今晩からいよいよバケットではなくパイプラインでの搾乳を始めるため、
日中は牛乳が溜められ、冷却されるバルククーラーの掃除をした。
パイプラインで搾乳するための手順はどこも同じようなものだろうけど、
パイプライン殺菌洗浄→搾乳→パイプラインアルカリ・酸洗浄となる。
パイプラインの洗浄はスイッチ一つの自動でやってくれるので楽だけど、
バルククーラーはまだ自動洗浄できるタイプではないため、
牛乳を集乳車が吸い出して出荷した後に人の手で洗浄しなくてはならない。

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バケットと違い、搾った牛乳はパイプラインに入り、真空圧で処理室へ。

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処理室に来た牛乳はホースとフィルターを通過してバルククーラーに入る。

搾乳後、バルククーラーのスイッチを入れてみて、嬉しい誤算が!

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なんと搾った牛乳がギリギリで、
バルククーラーの撹拌羽に届いているではないか!
1回の搾乳では届かないと思っていたので、これは嬉しい。
おかげで2、3時間おきに手動で冷却・撹拌しようと思っていたのが、
自動冷却で問題ない事になった。
明朝の搾乳後、牛乳を検査して問題なければ、
いよいよ牛乳を集荷に来てもらえる。
ようやくここまで来たな・・・大きな一歩だ。

生乳出荷に向けて

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一昨昨日と今日、それぞれ1頭ずつ子牛を出荷。
引き取りに来られている業者さん曰く、
子牛の状態はどれもとても良いのに無登録なのが勿体無い、と。
無登録の和牛の雄を牧牛にして種付けしている初妊牛ばかりなので、
必然的にF1として産まれてくる子牛も無登録になってしまう。
血統登録がきちんとなされると、価格は1.5~2倍になるんだそうな。
ポニーを除き、馬の世界ではまず無登録なんてありえなかったので、
自分としても、そういう点でちょっと違和感があるかな。

ちなみに、うちに来ている牛は全て初妊牛にも関わらず、
分娩の事故がまだ無い。
子牛は子牛で、下痢になったりする牛もいないし、
体調を崩して治療したり死んでしまったりする牛もおらず、
そういう点では予想以上にうまくいってる気がする。

さて、搾乳頭数が7頭になり、少ないとはいえ牛乳の量もそれなりになり、
そろそろバケットミルカーではなく、
パイプラインミルカーで搾ってバルククーラーに牛乳を入れたいと思い、
オリオンさんに来て頂いて、使い方の説明を受けた。
それと共に、バルク内の撹拌羽まで達しない牛乳を凍らせないように、
人の手で撹拌し、定期的に冷蔵スイッチを入れたり切ったりして、
何とか生乳を出荷させてもらえないか、農協さんに相談に乗ってもらった。
1回の搾乳量では足りなくても、1日の搾乳量であれば足りそうなので、
手間はかかるけど、うまくいけば牛乳を出荷出来るかもしれない。

上音更神社春祭り

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霧後晴れ

上音更神社で地域の方々の集まりがあるというので参加した。
我が家から上音更神社はすごく近いので、歩いて行ったんだけど、
朝から濃い霧がたちこめて暖かく、気持ち良い散歩になった。
上音更神社で参拝した後、すぐ傍の会館で宴。
昼間からビールを飲むのって贅沢だよなぁ(笑)。

雪のパッチワーク

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晴れ

今年の冬は寒く、雪も多かったので、まだ上士幌では雪が残っている。
でも、雪融けと共に雪と草地がパッチワークのようで美しい。
地面が見えてくるといよいよ春を感じるし、
いっせいに動植物が活動を開始し、エネルギーが溢れてきているよう。
今月末からは葡萄畑の作業も忙しくなるし、頑張らねば。

ウォーターカップ

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曇り時々晴れ

先日までウォーターカップの使い方を理解してない牛がいて、
教えるために、ウォーターカップの外側にガムテープを張って、
口を入れると必然的にレバーを押して水が出るようにしてみた。
そうする事で翌日には水の出し方を理解したらしく、
今はウォーターカップの使い方の分かってない牛はいないんだけど、
こういうのも教えないと理解しないものなんだとしみじみ。

今日は3頭目に生まれた子牛を出荷。
前回は雄2頭だったんだけど、今回は雌。
F1の雌は、雄よりも安い。

6頭目の子牛誕生!

晴れ

朝、糞が細かく、尾を上げ始めた牛がいて、
分娩が近そうだと思い牛舎に待機。
時々様子を伺っていると、11時頃に破水し、いよいよ分娩が始まった。

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直検用手袋を付けて母牛の陰部から子牛の様子を探ってみると、
前脚が2本、そしてその上に頭があるのが分かり、正常分娩だと一安心。
11:45、滑車で引っ張り始めるものの、
母体の割りに子牛が大きく、
母牛が動くくらい引っ張ってもなかなか出てこない。
それでも数回に渡って引っ張ってる内に、
ズルズルっとようやく出てきた。

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子牛も元気、母牛も元気。
子牛の顔を拭いてやり、へその緒を消毒して、
母牛の前へ連れて行って舐めさせてやる。
それと同時に母牛を立たせて搾乳、初乳を子牛に与えてやり、
2時間ほどスキンシップをとらせた後、子牛をゲージに移動して一段落。

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子牛は雌で、後脚が白く、額には微妙なハート型の白斑が。
これで搾乳牛が7頭となり、うちに来た14頭の内、半分が分娩した事になる。

乳房炎対策

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曇り

分娩直後からすでに乳房炎になっている牛がいて、
今も治療中の牛が数頭。
今はまだ牛乳を出荷してないので、
乳中の体細胞数や抗生物質など気にする事はないんだけど、
今後の事を考え、間違って出荷できないような牛乳を出荷しないように、
農協の資材店舗でレックバンドなどを買ってきた。
牛には4本の乳頭と分房があり、どの分房を治療中なのか分かるよう、
左右の後脚に前分房なら青バンド、後分房なら赤バンドと決めて装着。
写真の牛なら左後の分房が乳房炎で治療中というような意味。
それと並行して、極力乳房炎を防ぐため、
以前働いていた酪農家さんにアドバイスを頂き、
週に2回ほど牛床に消石灰を撒き、厚めに敷き料を敷いてやる事に。
資材店舗に消石灰が無かったので、
帯広のホームセンターまで行ってしまった。

牛乳から生クリームとバター作り

晴れ

最近、毎日搾る牛乳が100リットル近くなり、
いくら牛乳を飲んだり、パニールやカッテージにして食べたところで、
どうしても余るようになってきていた。
そこで、牛乳から生クリームを抽出して、バターを作る事に。
牛乳は涼しいところで一晩置いておくと、生クリームの層が分離する。
その生クリームをすくい取り、
撹拌するとバターとホエーに分離するというわけ。

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生クリームを3分ほど撹拌するとバターが出来る。

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そのバターの水気(ホエー)をきって、少し搾ると完成!
手作りのバターはものすごく美味しい。
酪農をすると、牛乳からチーズ、生クリーム、バターなどが作れるので、
改めてすごい事だと感動する。

ちなみに市販の多くの牛乳は、
ホモゲナイズ(均質化)されて脂肪球を細かくする処理がされているので、
牛乳から生クリームが分離しない。
もしどうしても市販の牛乳から作るのであれば、
ノンホモと書かれた高価な牛乳を使うことになり、
結果的に生クリームやバターそのものを買った方が安くなってしまう。
さらに、市販の多くの牛乳は、高温殺菌されてしまっているため、
たんぱく質が変性してしまっていて、
レンネットを入れても固まらず、チーズも作れない。
これも市販の牛乳を使って作るのなら、
高価な低温殺菌牛乳を使わなければならず、色々と不都合が多いのだ。
美味しい牛乳が飲める事、
そして、生クリーム、バター、チーズをふんだんに作れるというのは、
酪農をしているからの大きな利点だと思う。

トラクターのパンク修理

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雪後晴れ

一昨日の夜、草を運搬した際に何かを踏んだらしく、
昨日の朝になって、
トラクターの右前タイヤがパンクしているのに気付いた。
タイヤ屋さんを教えて頂き、今日になって修理に来てもらう。
パンクの原因はカサクギが刺さっていたんだけど、
敷地内にはあちこちにカサクギが散らばっていると思われるので、
これからも同じようにパンクしてしまうことがあるかもしれない。
気をつけるといってもなかなか難しいし、困ったものだな・・・。

馬小屋掃除とノワールの外猫デビュー

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晴れ

昨日はバタバタの中、馬小屋掃除と草入れ。
最近、家の中で飼っていた黒猫のノワールが外に出たそうなので、
外猫としてデビューさせる事にした。
家の中には、外猫だったミカンが家猫として入ってきたので、
入れ替わりという事になるかな。

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まんざらでもないノワール。
牛舎に馴らすために一晩繋いでおいたけど、今日からは自由の身。
牛乳も大好きなようなので、牛舎猫としては適材なのかも。
たくさん牛乳を飲ませてあげるので、ネズミやハトを捕っておくれ。

子牛の初出荷と子牛誕生!

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晴れ一時曇り

朝から気持ち良く晴れた一日で、ヒバリが鳴き、春の訪れを感じる。
今日はうちの生後2週間を経過した子牛を2頭、初めて出荷する日。
市場のある週はずれるらしいけど、
基本的に月・木で来てくれるそうで、
10時半頃、業者さんの家畜車がやってきた。

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子牛の大きさや、下痢・出べそではないかの確認などをして、
こっちはいくら、そっちはいくらと値段が決まる。
体重を量り、家畜車に載せられて運ばれて行った。
近くの牧場で10ヶ月ほど育成された後、
市場で売却されて肉になるそうで、
うちで最初に生まれた子牛達だけに、
ちょっと寂しいドナドナだったけど、
まだ牛乳を出荷出来てない事から、
会社としては初収入の記念日となった。

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さあ馬小屋の掃除をしようと思い、その前に牛の様子を見に行ったら、
なんと自然分娩した牛が!!
ちょうど子牛を産んだばかりのようで、すごくびっくりした。
まだ乳房の張り方もそこそこで、
別の牛の方が先に産むだろうと思っていたし、
特別目立つような分娩兆候もなかったので、意外といえば意外だった。
しかも小さい牛で、初産なのに介助なしに産んでくれたのは驚き。
後産もあっという間に落ち、安産型の牛なんだろうか、有り難い。
子牛は雌で、こちらも元気いっぱい、
すぐに立ち上がってあちこちウロウロ。
タオルで拭いてやり、へその緒を消毒し、
母牛を搾乳して初乳を搾って与えてやるとゴクゴク飲む。
1時間ほど前まで、出荷された子牛のいたゲージの中を掃除し、
産まれた子牛をそこへ移してやって一段落。
これで搾乳牛が6頭となった。

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子牛が無事に誕生した日は、お祝いを兼ねて外食。
今回は士幌の「ラーメンのあけみちゃん」へ。
北海道はあまりとんこつラーメンがなくて、
あっても美味しくないんだけど、
ここはちゃんとしたとんこつラーメンがあって美味しい。
お気に入りはとんこつスペシャルチャーシューメン900円。
分厚いバラチャーシューが2枚と、
普通のチャーシューが1枚入っていて豪華、
量も多いのでお腹いっぱい大満足だった。

子牛の耳標付け

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晴れ後雪

先日から生まれている4頭の子牛に耳標を付けた。
ピアスと同じ要領で、ちょっと痛々しい(苦笑)。
牛はこの耳標に書かれている10桁の番号で個体識別センターに登録され、
その牛の生産地や生年月日、そして売買や移動の履歴も分かり、
スーパーで売られている肉からも辿っていくことが出来る。
これにより、伝染病の蔓延と牛肉偽装の防止に一役買っているわけだ。

かみしほろ旅図鑑

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晴れ時々曇り

上士幌町内で無料配布され始めた「かみしほろ旅図鑑」。
糠平湖に橋梁、三国峠にナイタイ高原など、
上士幌町各地の美しい写真と、
ぬかびら源泉郷や、宿・飲食店・レジャー情報を網羅した83ページ。
上士幌で観る・泊まる・遊ぶ・食べるための最強フリーマガジン」
だそうで、その名に恥じぬ素晴らしい冊子になっている。
まだ上士幌に移住してきて1年も経ってなくて、
飲食店の情報が欲しかったので、これは有り難いなぁ・・・。
気になるお店がいくつか出来たので、
この冊子を頼りにあちこち行ってみよう。

腰が壊れる前に台車購入

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霙後曇り

昨晩から雨交じりの雪、霙がかなり降り、牛舎周りはベチャベチャ。
ただでさえ雪融けシーズンは酷いものだけど、
砂利でもひかないと車で出入りするのもぬかるんで大変な感じ。

うちの牛舎は処理室と離れているので、
まだパイプラインで搾乳をしてない事から、
バケットミルカーで搾った牛乳を処理室に運ぶのがちょっと大変。
自分自身、椎間板ヘルニアで手術しているので、
いつまた動けなくなる瞬間が来るのかいつも不安。
というわけで、少しでも腰の負担を和らげるため、
バケットミルカーを運ぶため台車を買ってきた。
ふぅ・・・。

地蔵味噌

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曇り後雪

高校卒業後、
大学進学を機に愛媛から北海道に移住して18年になるけど、
いまだに北海道の味に馴染めないものがいくつかある。
それは、「うどん」と「調味料」。
料理はただしょっぱいだけのものは口に合わず、
甘みとダシの旨みが重要で、
調味料は、醤油、味噌、ポン酢、ソース、ダシの素は、
故郷愛媛から取り寄せている。
その中でも味噌は一番妥協できないもので、
今回は、先日の松前町の「義農味噌」に続き、
愛媛南予地方鬼北町の「地蔵味噌」を取り寄せてみた。
愛媛の味噌は、愛媛で生産されている裸麦を使った麦味噌が主流で、
甘みが強くて味わい深くとても美味しい。
子供の頃から馴染みがあって、美味しいと感じる味というのは、
多分一生変わらないんだろうな。

4頭目の子牛誕生!

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晴れ時々曇り

分娩が近そうだなと思い、2日前から2、3時間おきに様子を見ていた牛が、
ちょうどタイミングよく今朝の搾乳が終わる頃に分娩が始まった。
ただ、まだそれほど乳房も張ってなかった事から、
どうなんだろうなぁという思いはあったんだけど。

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直腸検査用の手袋をして、母牛の膣内に手を突っ込むと、
子牛の前足が2本、そしてその上に鼻面が載っているのが分かる。
今回も正常分娩のよう。

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9時に破水をしたところ。
子牛の前脚と、舌を出した鼻面。
なぜかはよく分からないけど、分娩直前の子牛はよく舌を出している。

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子牛の前脚に産科バンドをかけ、滑車で引っ張ると、
それほど苦労も無く無事に4頭目となる子牛が誕生!
ただ、安心したのも束の間、母牛を搾乳してもほとんど初乳が出ない。
やはり乳房の張りがいまいちかな。
というわけで、子牛には初乳パウダーを湯に溶かし与えることに。
初乳って子牛の免疫獲得にはとても大事なもので、
理想はやっぱり母牛の初乳なんだろうけど、
どうしても無理な場合は、
他の母牛の冷凍初乳や、こういう初乳パウダーを使うしかない。
まあとりあえず母子共に無事だったというのが何よりかな。

久々のぬかびら源泉郷

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晴れ一時雪

最近バタバタと忙しくしていて、
なかなかリフレッシュ出来なかったので、
ぬかびら源泉郷へ日帰り入浴に行ってきた。
やっぱり温泉は癒されるし、疲れも取れて最高。
雪見の露天風呂はやっぱり良いよなぁ・・・。

そういえば今日が糠平スキー場の今シーズン最後の営業日だったようだ。
結局、今シーズンは2回しかスキーに行けなかったのが心残り。
来シーズンはせめて月に2、3回は行けると良いんだけど。