晴れ
7月11日から入った近所の酪農家さんでの実習、
今日をもって終了となった。
初めは朝晩の搾乳作業とパーラーの掃除だけだったのが、
徐々に任せられる作業や手伝う部分が増えていき、
哺育牛、育成牛と乾乳牛の配合と草やり、
パーラーの牛の出し入れと1群と2群の入れ替え、
牛の追い込みと牛床掃除、
やがては共進会牛の牛房掃除と餌やり、
そして時折、哺育牛舎の敷料入れ替えの手伝いや、
デントコーン収穫時のバンカーサイロへのタイヤ上げ、
昼の餌やりと餌寄せなど、
重機を扱う作業以外は一通りやるようになった。
搾乳牛の個々の注意点や個性もある程度覚え、
搾乳時、搾り過ぎないようにする牛、
4つある乳房を搾る度合いによって時間差で外していく牛、
片側のピットには入らない牛、ピットの最初と最後は嫌がる牛、
ピットの後半に入れないと出す時戻ってきてしまう牛など、
どの牛がどういう特徴をもっていてどういう行動を取るのか、
分かるようになってくると、
搾乳はもちろん、ピットへの出し入れもスムーズになった。
3ヶ月弱の長いようで短い期間だったけど、
本来雇う必要の無い状態なのに私をわざわざ雇って下さり、
せめて足を引っ張らないように恩返ししようと、
親方に仕事をさせないよう、仕事を奪うようにやっていったつもり。
良い勉強と経験になっただけじゃなく、
いざという時に頼れるご近所の農家さんがあるというのは心強く、
本当にありがたい事だと思っている。
それにそもそも最低限の生活が送れる収入が得られ、
なんとか破綻しないで済んだとも言える(爆)。
ただ11日から翌月10日を1ヶ月として給料計算されていたので、
今月頂く給料は約1週間分少なく12万円程度と相当厳しく、
何とか今月を乗り切らねばというのはあるんだけど。
ただまあ、もしうちに牛が入らないのなら、
出来ればずっと来て欲しいくらいだと言ってもらえて、
頑張った甲斐があったなぁと嬉しい。
もうすぐうちに牛が入ってくる事になるとは思うけど、
楽しみな部分もあれど、半分はやっぱり不安。
それは知識や経験がまだまだ不足しているのはもちろん、
堆肥処理などの不確定要素、そして生活費についても、
どうなるんだろうなぁという部分もまだまだ多いので。
単に餌をやって牛乳を搾るだけなら出来るけど、
牛は生き物だし、そんなに簡単にいくとは思っていない。
いずれにしろ、経済的、そして時間的余裕が無いと、
結果として精神的余裕は生まれないし、
そうならないと、
葡萄栽培、チーズやワイン造り、
そして
馬や鶏の事など、出来なくなってしまう。
酪農だけで手一杯になるような状況になるのであれば、
むしろサラリーマンの方が良いとも言えなくはないので、
休日が無いことが苦にならないように考えていきたいと思う。
まあまずは牛を知り、酪農を軌道にのせないと始まらないので、
頑張らなくてはならないな。