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ポーレの避暑地

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晴れ時々曇り

相変わらず暑い。
裏山へポーレに会いに行ってみると、森の中で避暑している事が多い。
私の姿を見つけるとすぐさま寄ってきて、
目をトロンとさせて私の衣類を甘噛みし、じゃれてくる。
この場所は夏は暑さを凌ぎ、冬は寒さを凌げるところで、
青苗岬が綺麗に見渡せるなかなかのロケーション。
ただ、わざわざここまで登らないと海が見えないため、
ここにいるとどうもに住んでいる気がしないんだよなぁ・・・。
家自体が水田や山に囲まれているため、
日本の原風景は楽しめるんだけど。
での暮らしを想像すると、私の中では海の傍の家が出てくる。
でも奥尻は市街地は防潮堤に囲まれ、
なかなか家から海を眺められるところって少ない気がする。
いつか海を見渡せるようなところに住んでみたいと思うのは、
ちょっと贅沢かなぁ・・・。

海へ

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晴れ後曇り

もう8月も終わりだというのに、とても蒸し暑い一日だった。
日中も30℃前後の気温で推移し、湿度も高く、
あまりの暑さに家にいられなくなって海へ。
奥尻の美しい海で1時間ほどシュノーケリングをしただけだけど、
ウニは相変わらず足の踏み場が無いくらいあるし、
色んな魚が泳ぎ、今回はアワビもちらほら見かけたかな。
とてもサッパリして気持ち良かった~。
やっぱり奥尻にいると泳ぎたくてウズウズするし、
海を見ながら生活したいと思ってしまう。
海の中にいても、浜にいても、丘から海を眺めても、
何時間経っても飽きないなぁ・・・。

ジャガイモの収穫完了と販売開始

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晴れ時々曇り

3日間かけてようやジャガイモの収穫が終わった。
8割は花標津だけど、
残りは紫色のシャドークイーンと赤色のノーザンルビーという品種。
花標津は男爵系のホクホクしたタイプで、
シャドークイーンとノーザンルビーは、
メークイン系の煮崩れしにくいタイプ。
食べて美味しいというか、個人的に好きなのは花標津の方かな。
ただ我が家の畑におけるジャガイモの占める面積は2割弱であり、
残りの大部分はサツマイモが占めている。
サツマイモの収穫はおそらく10月頭頃だと考えているので、
畑の整理という点からするとまだまだ先は長い。

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ジャガイモ花標津5kgを商品案内ページで販売を開始しました。
もちろん農薬や化学肥料は使わず、馬糞堆肥のみで育てました。
価格は送料込みの値段ですので、どうぞ宜しくお願いします。
もし直接買いに来られるのであれば、1,500円引き致します。
「商品案内」ページはこちら。

ナポリタン

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曇り時々晴れ

日中は昨日に続きジャガイモ花標津の収穫作業。
土を掘り起こして思ったのは、去年に比べてミミズの多い事。
太いミミズが本当にたくさんいるのだ。
ふと思い起こしてみると、春先に馬糞を大量に畑に入れたし、
化学肥料や農薬も使ってないので、
これだけミミズが居てくれて、土を肥やしてくれているんだなと。
今年の雑草の伸びがこの畑だけ他より凄いのを考えると、
馬糞の威力恐るべしといったところか。

今日はナポリタンを作ってみた。
イタリアには存在しない日本のパスタ、ナポリタン。
畑で採れたトマト、ナス、ピーマンを使いつつ、
ケチャップやソースといったものも使い、
ナポリタン独特の味に仕上げていく。
ニンニクとオイルを使うペペロンチーノ、バジルを使うジェノベーゼ、
トマトやベーコンを使うアマトリチャーナといったパスタも作るけど、
この日本独自のナポリタンは何だか懐かしく、
そしてこれはこれで美味しいので時々作っている。

花標津1畝収穫

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曇り時々晴れ

日中はまだまだ暑いので、朝と夕方3時間ずつ、計6時間かけて、
ジャガイモ花標津を1畝収穫してみた。
たった1畝でも手作業だと時間と労力もかなりかかる。
販売しても良い、形と大きさの良いものと、
形が悪かったり小さかったり、虫食いがあったりするものとに分け、
ダンボールにつめていくとかなりの量があり、
写真に載せてないダンボールもさらに2箱。
まだ1畝だけだけど、100kg近くはあるかなぁ・・・。
無農薬でも結構出来るものだな。
いずれにしてもこんなに食べきれないので、
近日中に商品案内ページで販売していこうと思う。
売れなきゃ売れないで頑張って消費しなくては。
というわけで夕食はハネイモを使ってジャガイモグラタン。

じゅんさん離島

雨後曇り

今日は失業給付初回認定日。
9時に役場の青苗支所に行き、手続きをする。
5分もあれば完了、あっという間だった。
次回は9月21日で、それまでに1回、
ハローワーク江差へ電話相談すれば良いだけという、
の住民ならではのシステムだ。
わざわざを出てハローワークに通うのはお金も時間もかかるから、
そういった意味ではとてもありがたい。

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さて、じゅんさんを連れて海へ。
じゅんさんは今日離する事から、さすがに海には入らなかった(笑)。
でもこうしてのんびりするだけでも海は癒される。

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フェリーターミナルへ行くついでに宮津弁天宮へも案内する。
陸続きになっている小さなのようなところのてっぺんにあり、
階段を下りて、そして上って辿り着く。

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12:05奥尻発瀬棚行のフェリーにじゅんさんは乗り込む。
じゅんさんは中標津に戻った後、
またハンターの知人を連れて早々に奥尻へやってくるのだそう。
余程奥尻が気に入ったのかな。良い事だ。
まあ私も気が紛れてありがたいと言えばありがたいのだけど。

奥尻の海

曇り

午前中は裏山ではポーレと、表の放牧地ではレザンと戯れる。

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ポーレとじゅんさん。

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レザンとじゅんさん。
水田と牧場が混在する風景が個人的には好き。
奥尻は離でありながら水が豊富で、稲作が出来るのがすごい。
写真の通り、水田は稲穂が垂れ始め、日本の原風景を楽しめる。

昼食を青苗の食堂「潮騒」でとり、午後からはひたすら水浴(笑)。
じゅんさんらしい。

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奥尻はとても美しく、
岩という岩にはどこもびっちりムラサキウニが付いている。
気をつけないとウニを踏んでしまうくらいの密度。
いや、足の踏み場が無いと言った方が正しいか?

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じゅんさんはこれほど泳いだ事はないそう。
なかなか奥尻のような環境に居ないと泳がないよなぁ。

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小魚も泳ぎ、結構近くまで寄ってくる。
奥尻は陸もも毒のあるような危険生物がいないので、
安心して泳げるというのもまた魅力かな。

奥尻へ帰島

晴れ

午前0時半ころ、さすがに眠たくなってきたので、
千歳近くのコンビニの駐車場で仮眠。
2時間ほど寝れたかな。
日の出前の4時に再び車を走らせ始め、
支笏湖、ニセコ、黒松内、長万部などを通過して、
奥尻行きのフェリーの出る瀬棚に到着したのが8時頃。
フェリーが出るのが14:05で時間を持て余したので、
周辺を観光してみる事に。

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まずは瀬棚の三本杉海水浴場へ。
特に何もない・・・。
あ、でも何組かのキャンパーが砂浜でテントを張っていた。

そして大成の方へ車を走らせ、無料温泉露天風呂がある臼別温泉へ。
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ここはかつて温泉宿があったものの廃業したとかで、
湯船と脱衣所を残し、無料で解放されているよう。

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ロケーションも良く、脱衣所も男女別にきちんとあり、
男湯と女湯は奥で繋がって入るものの、湯船自体は壁で仕切られている。

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温泉のすぐ脇には綺麗な川が流れ、山に囲まれている。
とても居心地の良い満足度が高い温泉だった。

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奥尻に戻ってきて、じゅんさんをつれて海へ行く。
まさかと思っていたけど、
何の準備もないまま上着を脱ぎ、
ズボンのまま海の中へ入っていく淳さん。
海に入るんだったらゴーグルとか海パンとか貸してあげたのに。
山にしろ海にしろ、近くへ行くと入る習性があるらしい(笑)。
もう誰もじゅんさんを止められない。

中標津へ~16日目~

曇り

いよいよ中標津を後にし、奥尻に向けて出発する。
当初はバスを乗り継いで瀬棚へ行き、奥尻へ戻るつもりだったけど、
急遽じゅんさんも観光がてら一緒に奥尻に行くというので、
じゅんさんの車を私が運転し、二人で奥尻に向かうことに。
ただ、じゅんさんの都合で、旭川経由というロングドライブになった。
頑張ろう。

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我が中標津牧場ともしばしのお別れ。
ルーシーもナータも悠博も、またね~。
KO君、Mさん、滞在中お世話になりました。
ありがとう。

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夕方、出発を前に、じゅんさんの仕事終わりを待ってたら、
中標津市街に出没して大騒ぎになってた熊を仕留めたそうで、
その熊の後処理を手伝う事に。

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車のボンネットに仕留めた熊の皮や肉の一部を載せ、
私が助手席から落ちないように抑えながら道路を走る(笑)。

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しかしまあすごい臭い。
熊の臭いって強烈だった。
結局、中標津を出発したのは17時になってしまった。

旭川に到着したのは21時過ぎ。
じゅんさんが付き合いのある銃砲店へ。
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これが取材の撮影に提供するじゅんさんのライフル2丁。
他にもたくさんの銃を持ってるらしいけど、
素人目にみてもすごい銃だなと思う。

ところで奥尻島に戻るのに合わせ、通販を再開しました。
「商品案内」のページを元通り使用できるようにしましたので、
どうぞ宜しくお願いします。

中標津へ~15日目~

晴れ

良い天気だ。
ここ数日、ようやく湿気の無いカラッとした晴れになり、
風は涼しく心地が良い。
今日も予定が無いため、のんびり過ごす。
ただ、明日はいよいよ奥尻島へ戻るため、中標津を出発する。
奥尻帰島は22日の予定。

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朝の飼い付け風景。

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達は私が飼っていた頃と変わらず、
ビートパルプ、燕麦、大豆粕を混ぜたものをもらっているようだ。
ビートパルプは北海道にしかない飼料で、
ビート(砂糖大根)の絞り粕をペレット状にしたもの。
栄養価が高いだけじゃなく、繊維分が豊富なので、の胃腸に優しい。
牛ではよく使われているけど、では珍しいんじゃないかな。
の飼料設計はずいぶん考えたなぁ・・・。
いかにコストを抑え、いかににとって良い餌はないかと。
色々な餌を調べた結果、
草以外ではビートパルプを主体とするのが理想だと行き着いたのだった。

中標津へ~14日目~

晴れ

特に予定がなかったため、プラットでひたすらブログの更新。

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「悠博」は以前と変わらず、繋ぎ飼いされている。

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木と木をロープで結び、そのロープにはリングが通してあって、
そのリングに「悠博」は繋がれている。
こうしてロープが張られている範囲を自由に動くことが出来、
2、3日でその範囲の雑草は綺麗に食べられ、環境整備になる。
雑草が無くなればまた雑草のある場所に繋ぎ変え、移動させていき、
木がない場所も、杭を2箇所地面に挿し込めば同様の事が可能で、
私がここにいたころは、
この「悠博」に家の周りの環境整備を一任していたものだった。

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そういえば中標津にラジオ放送局が出来ていた。
もともと中標津はラジオの聴取がとても難しい地域で、
中標津でもFMが聴けたらなぁと以前から思っていた。
2008年、FMなかしべつ放送というコミュニティFMが誕生し、
周波数87.0MHz、「FMはな」という愛称で放送しているという事で、
ここ数日、車の中ではFMはなを受信して聴いている。
良い曲が流れてくるし、聴きやすくてなかなか良い。
基本的に5時~19時は自社放送番組で、
それ以外はFMノースウェーブを流しているようだ。
いずれにしても中標津にFM局が出来たのは喜ばしい。

中標津へ~13日目~

晴れ

マイペース酪農の交流会があり、参加させて頂いた。
会場となる別海町のM牧場へ。

総面積78ヘクタール、その内、放牧地兼採草地が約60ヘクタール、
繁殖雌牛60頭、育成牛30頭の経営。
原則的に常に昼夜放牧となっている。
乳量は1頭平均年6000キロ、全体では年間で360トン程度だそう。
いまやほとんどの酪農家が人工授精で繁殖させているけど、
ここでは種雄牛2頭を抱え、牧牛にて自然交配させていて、
空胎で困るようなことはなく、90%以上は受胎するとの事。
種雄牛はGHの受精卵から生まれて選抜漏れした雄牛を、
子牛の時に5万円程度で近くの酪農家から買ってくるそうで、
大きくなりすぎるまで、大体4歳位まで供用するとか。
種雄牛は成牛になると1トンもの体重になるし、
種付けの際に乗られる雌牛への負担が大きくなるそうで、
近親交配となるのを避けるという理由もある。
基本的にいつも雌牛と種雄牛は同居しており、
牛舎に入れる時も付いてくるそうで、
大きくなるまでは一緒に入ってきて餌を食べるし、
大きくなってからは牛舎の外で待っているんだとか。
種雄牛を供用する上で、雌牛との隔離の際に事故が起き易いし、
そういった事は基本的にしないようにしているそうだ。

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しっかりとした造りの牛舎。

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とにかく広大。
果てしなく広がる牧草地、
見渡す限り自分の敷地というのはどういう気分なんだろう。

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放牧地兼採草地の土壌の状態を調べるため、スコップで掘り起こす。
草の生え際からマット層というものが3cm程度あり、
また、赤っぽい土まで35~40cm、黒土の層があり、
ミミズもちゃんといてとても柔らかく、良好な状態だそう。

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種雄牛は常に繁殖雌牛と共にいる。
人が近づくと唸ってはいたものの、平気だった。
種雄牛にしてみれば、自分の抱える雌牛を取られたくはないのだ。
いまやほとんどの酪農家が人工授精での繁殖をしていて、
こうして種雄牛を供用し、牧牛にするのは珍しい。

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一通り見学させて頂いた後は、昼食を囲んで一言ずつ挨拶。
一言なにか喋るというのはとても苦手だけど、
あえてこうした場に出て行くという事はとても大切に思う。
やっぱり自らの目で見て、自らの耳で話を伺い、
そして自分の思ってることを伝えて意見交換するわけで、
この場にいないと得られない事も多くあるように感じた。
また、若い人や女性の方もたくさんいて、活気があったな。

中標津へ~12日目~

晴れ後曇り

友人であるハンターのじゅんさんから、
弟子屈のT帝国に連れて行きたいと前々から言われていて、
Tさんの都合に合わせ、夕方にかけて行く事に。
じゅんさん曰く、T帝国には使われていない放牧地と厩舎があり、
私がを放牧する事でTさんにとって敷地の環境整備になり、
私はの餌に困らないと、双方メリットがあるのではという提案。
また、ゲストハウスもあるし、観光客も呼び込める環境だから、
タイアップしてやっていけば面白い事が出来るのではと。

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じゅんさんはハンターなので、車にこういう改造をする。
これでも車検が通るんだなとビックリすると共に、
これだったらどこへでも入っていけるなぁとただただ感心。

16時ころ、T帝国に到着。
T帝国とは、Tさん夫婦が住む広大な敷地と家などの環境の事で、
かつてTさんのお父さんが東京で会社の社長をやっていて、
各地に別荘などを買い漁り、
その後、破綻したものの、この北国の物件は残されたらしい。

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かつてはを放牧していた牧場の中にはヘリポートもある。
山の上のゲストハウスにもヘリポートがあるそうで、
母屋とゲストハウスの行き来にもヘリが使えるとか。
奥に見えるのが用の厩舎。

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用の厩舎外観。

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用の厩舎内部。
2間×2間の馬房が5つあった。

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バイクで敷地を案内される。
私は運転免許を取る際に教習所で原付講習を受けたけど、
その時と友達のバイクにちょっと跨った以来のバイク。
笹に覆われた道ばかりで、どう走ってるのか分からないため、
結構怖かった。

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そうしてバイクで苦労してたどり着いた丘の上のゲストハウス。
この建物以外にも、いくつか小さな山を所有されていて、
その山の頂にこうしてゲストハウスが建っている。
ここだけで3件くらいあるのかな、いずれも空き家のまま。

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敷地の中には水が湧き、池になっているところがある。
虹鱒なんかを放し、増やしているんだとか。

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もう1件のゲストハウスに行く途中から見た風景。
眼下に広がる牧場が、先程のヘリポートもある牧場。
結局そのゲストハウスへ至る道は笹がひどく、行くのを断念。

その後、T夫婦の生活する母屋で雑談。
全体で66ヘクタール(約200,000坪)もの敷地を所有していて、
その内、牧場部分は1~2ヘクタールだと思われる。
牧場以外は笹に覆われ木々が生えた緩やかな丘、つまり、山林。
牧場部分だけじゃなく、敷地全体を柵で囲い、
30頭くらいの馬を放せば、笹も綺麗になくなるのになぁ。
もし自分の所有する土地だったらそうするだろう。
いずれにしても弟子屈は少々遠いという点と、
T夫婦が馬を扱ったことがない事を考えると、
普段、週に1回しか通って来れなくなるだろうから、不安は多い。
それだったら、ポーレの事もレザンの事もよく知ってる、
KO君に預かってもらうのが一番ありがたいわけで
(もちろんKO君が構わないと言ってくれるならだけど)。
夏の間だけ放牧という手もなくはないけど、
これから秋、冬になり、牧草が食べれなくなるわけで、
この時期に弟子屈に放牧しておくメリットは無いし。
自分の土地になるという事ならまったく違ってくるけど、
そうではないし、そんな風に思ったので、とりあえずここは保留。
ただ、一つの選択肢として頭に置いておこうとは思う。

馬を放牧する事を抜きにし、
アウトドア的な遊びをするならとても恵まれたフィールドだろう。
鹿もたくさんいるし、魚も釣れる。
お客さんが来ればゲストハウスに泊めてあげられるだろうし、
ホーストレッキングのコースだって整備できる。
馬で母屋とゲストハウスを行き来するのも面白いだろうし、
こういうものを所有しているTさんがとても羨ましい。
ただ私は借地でやる事に良い思い出はないし、
本腰を入れるなら取得するのが前提になってしまう。
広い土地、欲しいよなぁ・・・。
まあ酪農家になる日が来るとすれば、
それは何の問題も無く達成出来るんだけど。

中標津へ~11日目~

晴れ

マルエー温泉は朝6時から入れるため、朝風呂へ。
厩舎生活ではお風呂がないのが一番のネックかな。
五右衛門風呂でも設置すれば良いのかもしれないけど。

コインランドリーで洗濯しつつ、3回目の銀行訪問。
ようやく書類を提出でき、後は不足書類を奥尻から送れば良い事に。
まあ提出できたからといって認められるかといえば別問題だけど、
とりあえず中標津でやるべき大きな問題の一つはクリア。
もし通らなかったら、
失業中であっても、今のローン金額を欠かさず払わねばならない。
もし通ったとしても、一時的な減額だけなので、
ログハウスを売却しない限りこのローンから逃れられないんだけど。

午後から、クースケさん繋がりでI牧場を訪れる。

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ここにもブラウンスイスがいた。
ブラウンスイスの乳は良質なたんぱく質を多く含み、
チーズにするのにとても向いているらしい。
一方、ジャージーは脂肪分が豊富なので、
バターに向く、という事になるのかな。
いずれにしても放牧に向いた品種である事に変わりは無い。

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牛群の中に居座る犬。
時々吠えて、自分の場所はここだと自己主張している(笑)。

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Iさんは牛に与える水にこだわっている。
私は生産連時代、何件も酪農家を訪問したけど、
こういうものは初めて見た。
よく分からないけど、生物活性水というやつかな?
これを与える事で、牛の体内の腸内細菌を整え、健康になり、
下痢を抑え、糞尿の悪臭が軽減されたりする。
また、繁殖成績も良好になり、乳量も増えるそうだけど、
目に見える効果というよりも、緩やかな効果があるようだ。

Iさん、クースケさん、お忙しい中ありがとうございました。

I牧場を後にし、久しぶりに散髪へ。
少しでも節約していきたいし、
普通のところは高くて無理なので、1000円カットへ。
さっぱりした~。

中標津へ~10日目~

晴れ

日中、友人であり、
今や有名なバーミントハンター(害鳥獣駆除ハンター)である、
じゅんさんを訪問する。

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彼とはそもそもロシア語サークルで知り合ったんだけど、
お互い個性が強いため、
類は友を呼ぶという感じで仲良くなった経過がある。
彼も田舎暮らし志向が強いというか、
そりゃあハンターなので山が大好きなわけだけど、
趣味でハンティングしたり、無用な殺生が好きなわけではなく、
食料確保と現金収入のためにやっている。
彼の腕前は相当なもので、1km先の鹿の頭も狙い撃ちするし、
それだけの銃と技術を持ったハンターはそうそういないだろう。
その技術の高さから大会などへの出場も薦められるらしいけど、
彼にはそういったものへの興味はないらしく、断っているとか。

北海道の農業において、エゾ鹿やカラスの被害が深刻で、
特にエゾ鹿は北海道において約52万頭生息しているといわれ、
年間の農業被害額は、北海道だけで40億円以上にも上っている。
これはかつて、鹿を襲って食べていた狼を、
人の手によって絶滅に追い込んでしまったがために起こっている弊害で、
狼のしていた役割を人の手で行わなければ、
生態系のバランスが取れなくなっているわけだ。

じゅんさんは農家から農協や役場に寄せられる駆除依頼をこなし、
1頭あたり数千円~1万円程度の収入を得て生計を立てている。
鹿は主に朝と夕方が狩猟の最も良い時間帯だそうで、
彼は多いときで1ヶ月に200頭もの鹿を獲った事があるとか。
それくらいこの辺では普通に鹿を見かけるし、
その数の多さたるや、ただただ驚くばかり。
もちろん、鹿肉や熊肉は食料としても活用する。
特に鹿肉は最近注目されている高級食材であり、
臭みもなくヘルシーで美味しい事から、
今後はただ獲るだけじゃなく、
加工していく事で付加価値もつけられるだろう。
じゅんさんは同時に私へもハンターへの勧誘を忘れない(笑)。
もちろん私にとっても、自分の牧場を守る上で有効だと思うし、
それが副収入を生み、また、食料を得られるという利点は大きい。
いずれ余裕が生まれたら検討しようと思う。
さて、そんな長話をしている内に夕方になってしまう。

18時から、我が家であるログハウスを貸していあるMさんと、
牧場を貸しているKO君とに夕食に誘われ、
久しぶりにログハウスに足を踏み入れた。

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中は小奇麗にしてあり、以前と変わっていなかった。
このログハウスも11月からは空き家になる可能性が高く、
今後も買い手なり借り手を探さなければならないのは残念だけど、
新規就農を目指すとなるとここに住めるわけじゃないし、
持っておいても借金だけが足枷になってしまうわけで。
誰かいないものかなぁ・・・なんとも勿体無い。
何度も書いてますが、興味のある方はぜひご一報を。

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夕食は豪華に焼肉をご馳走になってしまった。
中標津の東武にはなぜか沖縄のオリオンビールが売っているため、
この北の地で沖縄気分に浸れる(笑)。
MさんもKO君も家畜の獣医さんなので、
酪農関係の話題には事欠かない。

じゅんさんもかつて酪農と深い関わりのある仕事をしていたので、
同じような事を言っていたけど、
周りの農家に流されない、
自分なりの経営理念を持ち、収支バランスを取るのが大事であり、
農家は現金を見る機会がほとんどなく、
それにも関わらず常に大きな金額が動いているので、
金銭感覚が麻痺するようで、注意は必要との事。
見栄を張ったり、周りに流されたりで、
自分の経営形態には不必要な機械や設備を次々と導入し、
1千万円や2千万円といった借金を次々と作り出してしまい、
その借金の積み重ねが首を絞めていくとか、
パチンコに手を出し、収拾がつかなくなって離農するとか、
離農するには単に置かれている情勢が厳しいというだけではない。
サラリーマン経験があるかないかというのも結構違うようで、
社会に出てサラリーマンをしていた人は、堅実にやるんだそうな。
あとは牛や動物が好きかどうか。
牛や動物の事が嫌いなのに酪農をやっていても苦痛なだけで、
好きであればこそ、こだわりも見出せるし、牛を大事にする。
まあ考えてみれば当たり前の事だし、
その当たり前の事をきちんとこなしていけるかどうか、
そこが一番大事なんだろうな。
普通のサラリーマンの仕事だって、
やりがいやこだわりのない仕事に可能性はないわけで、
自然の恵みが直結する農業という仕事は、
私にとって最もやりがいのあるものだと思っている。

中標津へ向かいます

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曇り時々晴れ

今日から約2週間、中標津へ行ってきます。
まずはハローワーク江差で離職票を提出し、
次の初回説明会までの期間を利用して行ってこようかと。
中標津では銀行でローンの一時減額手続きを、
そしてせっかくなので、知人や友人に会ってきます。
仕事探しの方も並行してやっていかねばなりませんが、
こればかりはそう簡単にいきそうもなく。
あと、色々考えたり悩んだりする事もたくさんありますが、
気持ちの整理も少しずつしていかねばなりませんね。
では、行ってきます。

インターネット環境がないため、このブログの更新を始め、
メールチェックもまともに出来ないかもしれません。
通信販売の方もしばらくお休み致します。

豚ナスピーマン味噌炒め

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曇り時々晴れ

畑で収穫したナスとピーマン、
そしてオマケ程度にズッキーニも入れて、
豚ばら肉と共に味噌や醤油、砂糖や酒等で炒めた一品。
結構クセになる美味しさだったな。
また野菜をたくさん収穫したら作ろう。

野菜の収穫色々

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曇り時々晴れ

プラムトマトのアイコ、長ナスや米ナス、
そしてズッキーニ、ピーマンなど、
我が家の畑の夏野菜もバリエーション豊かになってきた。
大根はすでに消費しきれない状態に。
トマトはそのまま食べると共に、トマトソースにして冷凍保存、
ナスも素揚げして冷凍しておくと長期保存が可能。
畑のものを収穫するのは何とも楽しい。
畑の準備から育苗、植え付け後の管理など、
苦労して時間をかけて育てていればこその喜びかな。