北海道鉄道周遊の旅~その1~
朝3時に起床、馬と鶏の世話を終え、4:15に自宅を出て車で釧路駅へ。
5:45頃に釧路駅に到着し、駅構内をうろうろしてみたものの店が開いてなかった。
初めて使用する北海道フリーパスをドキドキしながら改札で提示し、
6:32に釧路駅を出発する特急スーパーおおぞら2号に乗り込み、まずは南千歳駅へ。
車窓からは太平洋から昇る太陽を眺めつつ、長い旅の始まりを楽しんでいるうちに、
10:03に列車は南千歳駅へと到着、ここで乗り継ぎのため、しばし時間を潰す。
今回は鉄道の旅のため、駅弁を食べる事もまた楽しみの一つ。
事前に評価の高い駅弁をチェックし、頭に叩き込んできているのだ(笑)。
とりあえずこの南千歳駅では「ほっきめし」と「サーモン寿司」をホームの売店で購入。
11:05、特急スーパー北斗10号に乗り込んで函館を目指す。
列車内で早速2種類の駅弁を食べてみた。
いずれも美味しかったけど、どちらかというとほっきめしの方が良いかも。
列車は噴火湾沿いに南下し、車窓から渡島富士とも呼ばれる駒ケ岳が見えてくるようになると、
いよいよ函館が近づいている事を感じた。

函館駅に到着したのは13:50。
2003年に出来たばかりのまだ新しい駅舎はとても立派で、
全ての列車がここでスイッチバックする事をうまく活かし、
駅舎~ホームはいずれもバリアフリーとなっている。
奥尻島でも見かけた流政之氏の彫刻があり、ガラスから多くの光を取り込んで、明るい駅舎だった。
就職の面談まで多少時間があったので、函館駅から歩いてチャチャ登りまで行ってみた。
函館ハリストス正教会と日本聖公会函館ヨハネ教会の間にある、小さく急な坂で、
今年は道南では雪が多いせいか、圧雪アイスバーンで滑って歩きにくいったらない。
一歩踏み外せば、ツツーっと下まで滑ってしまいそうだ。
それでも坂を登った先から見える景色は確かに素晴らしかった。
チャチャ登りを下り、二十間坂を下り、函館市電の十字街駅から電車に乗り込む。
目的地は面談場所の最寄り駅である湯の川温泉駅。
久々に乗る市電は、故郷愛媛松山の坊ちゃん列車を思い出す。
30分少々で湯の川温泉駅へと到着し、そこから徒歩3分、16:00ちょっと前、ついに面談場所へ。
立派な営業所で社長と無事面談を終え、仕事もとりあえず正式に決まったし、ホッとした。
いずれにしても4月には引越しをし、6月からは葡萄栽培、ワイン醸造だけじゃなく、
アスパラ栽培や和牛生産にも携わっていく事になりそうだ。
将来的には葡萄農家として自立できれば幸いだと思っているものの、
そのための協力体制は、恐縮してしまうくらいありがたいものだった。
今いる馬についても、すぐにでも島で飼えるとおっしゃってくれたが、
自分の生活が落ち着いて、周りが見える状況になったら、愛馬を連れて行く事も考えようと思う。
いずれにしてもきつい農作業が待っているわけで、頑張らなければならない。
新たな生活は大きな挑戦になる事と思うし、頑張る事で恩返ししていけたらと思う。
さて、社長のご好意でこの営業所に泊めさせて頂く事になった。
バックパックを部屋に下ろし、再び市電に乗って、かの有名な夜景を見に行く事にした。
十字街駅で下車し、ロープウェイ乗り場まで歩き、ロープウェイに乗る。

3分後、函館山頂上に到着する頃には、素晴らしい夜景が広がっていた。
まあまさによく写真などで目にする光景なわけだけど、やっぱり実際に見るとこれは感動する。
函館山が陸繋島として北海道本土と繋がっている形状が綺麗で、
そのくびれた両側が海という独特の地形こそが、世界三台夜景の一つに数えられる所以だろう。
再びロープウェイで下りてきたが、日中なら歩いて上り下りをしても良さそうだ。

ロープウェイで下りてからしばし散歩。
そして夕食に、昔函館に来た時にも行った「はこだてビール」へ。
ピアノの生演奏を聴きながら、アルコール度数10%の「社長のよく飲むビール」を飲む。
ここはビールも美味しいけど、料理も独創的なものがあってなかなか美味しい。
かなり酔っ払い、魚市場前駅から市電に乗って、再び湯の川温泉駅を目指すが、
乗るやいなや眠ってしまい、運転手さんに終点ですよと起こされてしまった。
あ、1駅乗り過ごしたと言うと、折り返し分を親切にも無料にしてくれ、無事に湯の川温泉駅へ。
ありがとう函館市電の運転手さん。
部屋に戻り、温泉に入り、すぐに就寝。
2008年01月31日 23:33 | 北海道(旅含)