今日は各自自由行動の日。
伊江島に行こうと前から考えていて、昨晩ホテルのフロントで相談していた。
初めは、伊江島へのフェリーが出ている本部港までバスで行こうと思っていたけど、
名護のバスターミナルで乗り換えなきゃならないのと、
朝一便のフェリーには間に合わない事が分かったので、タクシーで向かった。
ブセナテラスから本部港までは40分、4500円程度。
早速、伊江島への往復チケットを買う。
片道だけなら580円だけど、往復なら1110円となり、50円お得なり。

1日4往復している伊江村営フェリー「ぐすく」の第一便が本部港に8:30到着。
荷物がまず下ろされ、その後に和牛を積んだトラックや乗用車、人が下りてきた。
全ての人や車が下船した後、すぐに乗船、9:00に出航。
わずか30分の船旅を終え、伊江島の伊江港に到着。
到着してすぐにTAMAレンタ企画から自転車を借りた。
自転車で島を巡ることに。
まずは港から西へと自転車を走らせ、アーニーパイルの塔へ。
大戦中、米軍の従軍記者アーニーパイルの慰霊塔。
毎年4月に在沖米人によって慰霊祭が行われるそうです。
そのまま西へと走っていくと、道路脇にミンカザントゥが。
ミンカザントゥとは、岩盤を利用して天水を受ける露天タンクだそうです。
水の不自由な島の人々の生活の知恵ですね。
ところで、自転車で走っていてまず感じたのは、伊江島にも結構和牛がいるという事。
つい仕事柄気になって牛舎に侵入し…。
伊江島の牛舎はやはり、北海道とは違って開放式の石造りの牛舎で、
一戸あたりの頭数は数頭から数十頭とあまり数は多くないものの、
農家の民家のすぐ脇には必ずと言っていいほど和牛を飼う牛舎がありました。
ただ、あまり広い土地を確保しづらい状況からか、
採草地はあるものの、放牧地はあんまりなかったですね。
ただ、こんな島でも乾草やサイレージのロールを作っているんだと驚きました。
さらに西へと進むと、ニャティヤと呼ばれる場所があります。
ここには子授け神として崇められる「ビジル石」があって、
この石を持ち上げて軽いと感じれば女の子、重いと感じれば男の子だそう。
戦時中は村民の避難場所でもあったニャティヤ洞、
千人は入れるから千人洞ともいわれるらしい。

とある地図を見ていると、ニャティヤから近い場所にGIビーチという場所があるのに気付く。
標識も何も無いので分かりづらかったけど、
地図を見て大体の見当をつけ、細い道を選んで進んでいくと、そこにビーチが。
マニアックなビーチでもちろんだれもいなかった。
でも美しく、泳ぎたい気持ちをぐっとこらえて、
とりあえずサンゴと砂を集めてティッシュに包み、薬の箱に入れておいた。
さらに西へと進むと、かなり立派なJAおきなわ伊江支店の畜産センターが。
中には和牛はもちろん、ホルスタインの牛舎もあった。
さらにさらに西へと進み、島の最西端へ。
島の西の端にある伊江島灯台は、米国海兵隊の敷地内でした…。
今度は内陸の道を通って東へと走り、伊江島空港ターミナルへ。
伊江島へは飛行機が飛んでいるけど、
那覇から高速船が運行しているし、利用者は少なそうだ。
しかし、本当に営業してるのか疑いたくなるような感じだった。
伊江島空港前を通過して伊江島の北側にある湧出(わじぃ)展望台へ。
島の北側は南側と違って断崖絶壁となっている。
湧出展望台は、60mを越える断崖絶壁が連なる北海岸の景勝地。
海岸から真水が湧き出ていることからこの名になったそう。
そこから東へと海岸沿いの道を進んでいくと、モクマオウ並木がある。
この辺で雨がパラパラ降ってきたけど、その並木道を通って、
いよいよ伊江島のシンボル、城山(ぐすくやま)へ。

きつい階段が300段つづいていて、足がつりそうになりながら頂上へ。
そこは視界360°、島の全体、そして島の周辺がぐるっと見渡せ、素晴らしい景色でした。
城山を下山してちょっと南下していると、たまたま島の駅なるところを発見。
地図にも載ってなかったけど、伊江島牛というのぼりに惹かれて入ってみることに…。
島の駅にて、まずはオリオンの生ビールを頼む。
つまみで出てきたのはなんと落花生(笑)。
伊江島は形も落花生、特産品も落花生なのだ。
ビールの他に、気になっていた伊江島牛丼セットを頼んだ。
全てがうまいっ!!
島の駅を出て、ごちゃごちゃした道を何となく南東へと進んで伊江村青少年旅行村へ。
その旅行村内に伊江ビーチがある。
確かに美しいビーチだけど、ちょっと見るだけなのに入場料100円取られた。
これだったらGIビーチの方がいいかも?!
ちなみにここではキャンプも出来ます。
天気がパッとしなくて、一時的に雨が強くなったのですぐに退散、港へ戻ることに。
お洒落なフェリーターミナル「はにくすに」でお土産選び。
結局大量に買ってしまい、その場で送ってしまった。
出費は2万円ほど。
伊江島オリジナルグッズはついつい惹かれてしまう~。
16時に伊江島を出発する最終便のフェリーにのりこんだ。
一つの島が一つの村である伊江島。
古き良き沖縄が残るのどかな風景がそこにはあり、
そして和牛を中心とした畜産の盛んな島だというのが分かった。
前に行った波照間島も素晴らしかったけど、この伊江島も負けず劣らず素晴らしかった。
伊江島は那覇から高速船を使えば1時間半で来れるし、
また今度本島に来る機会があれば是非寄りたい!
波照間島よりは現実的にとても行きやすいのは事実かな。
伊江島自体も観光地としてはマニアックだし、そういうのが好きだ。
再びフェリーで本部港へ戻り、タクシーでホテルへ戻ってきた。
なぜか夕食はリゾート内で中華。
ボージョレヌーボーと泡盛でヘロヘロに…。
さらにリゾート内のBARに移動し、頼んだのは泡盛カクテルのサンセットヒーリング。
ジャズの生バンドもいい感じでした。