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小林可夢偉が、ケータハムでF1復帰することが決定した。
ケータハムは、2014年のドライバーとして、
小林可夢偉とマーカス・エリクソンを起用することを発表、
V6ターボエンジンが導入される事になる変革の年に、
新しいドライバーランナップで挑む事になった。
2012年末にザウバーのF1シートを喪失した小林可夢偉は、
募金サイト「KAMUI SUPPORT」を立ち上げ、
800万ユーロという資金を集めつつもシート獲得に失敗。
2013年はアジア人として初めてフェラーリと契約し、
AFコルセからWEC世界耐久選手権に参戦していた。
今のF1はチームごとのマシンの出来が全てで、
いくらドライバーが優秀でも、
下位チームが上位争いを演じることはまず有り得ない。
ケータハムチームは2013年最下位でシーズンを終え、
参戦から4年経った今に至るまで、
10位以内の入賞経験もない新興チーム。
結局は資金力が物を言う世界なので、
上位チームは大手自動車メーカーのワークスチームとなり、
年間予算で何百億円という資金をつぎ込んでいる。
一方、下位チームはプライベートチームが多く、
上位チームの何分の1という予算でやりくりしているため、
持参金付きドライバーを選択する傾向が強いものの、
今回、ケータハムは大きな持参金を持たない可夢偉を、
エースドライバーとして抜擢し、
その経験と実力でチームを上位に引き上げる挑戦に賭けた。
可夢偉は可夢偉で、
一度F1の世界から離れたドライバーが、
実力を買われて復帰を果たすというケースは稀なので、
本当によくぞ戻ってきたと思う。
ケータハムの心意気と、可夢偉の情熱と実力を合わせ、
何とかシーズン中に1度でいいから入賞し、
チームとしてもドライバーとしても、
一歩ずつ確実にステップアップしていって欲しい。